自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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なんかもう好きすぎてまともにレビューが書けないので、とにかく好きだということを書いておきます。全カット好き。ヒロインいや主人公の最初の衣装の背中についた小さなリボンとか、踏切ですれ違う赤い車とか、そんなところまで好き。めちゃめちゃぴったり来る。

東京で一人暮らし、でもバイトに時間通り行くことすらできない、同僚と最低限のコミュニケーションもとれない、親から届いた荷物の現金仕送りだけそそくさと財布にしまって大して感謝もしてないふうの自堕落な(というより、何かしらのディスオーダーがある、というふうに私には見えました)ヒロイン(いや、やはりヒロインでなく主人公と呼びたい)が、ふと出会った盗撮が趣味の男と仲良くなっていく、というお話。なんですけど、ひとつも二人を美化してなくて、なのに二人ともむちゃくちゃ愛しく見えてくるところがたまらないのです。ラスト近くの弁当食べながら手紙読むくだりからの展開には度肝を抜かれました、いくらでも「いい話」に持っていけるのにそっち行っちゃうんだ!と。

村松正浩監督「兄、兄、兄、妹」以来の、心をぶち抜かれた映画です。こういうのに時々出会うから日本映画ってたまらない。不定期にあちこちで上映されていますので、情報をお見かけの際はぜひ。
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落語会のお手伝いに行ったりしています。

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写真は、焼酎亭の一門会のお手伝い(のふり)中にさかな兄さんが撮ってくださったもの。お手伝いが「ふり」で、ただ楽しんでるだけというのがよく伝わる一枚です(笑)のんきな顔してるなー。たぶんカシスねえさんの「鷺とり」聴いてるときだ。

今月は諸事情あってあまりお芝居を観られないのですが、映画は映画館でもDVDでも結構観ています。最近面白かったのは「楽園追放」と「インターステラー」と「SPEC」映画版です。

「楽園追放」はバイク型運転席に乗り込む方向とか、細かいところで「こう来るだろうな」って予想をちょっとずつ裏切ってくれるのが楽しかったです。「パシフィック・リム」の基地シーンにわくわくした人ならおすすめ。「インターステラー」は展開の読めなさとドライさが。親子の愛情が軸になってる話ではあるんだけど、主人公も娘も根っからの研究者で、「パシフィック・リム」みたいな親子関係にはならないのが良いです。いや、あれはあれで好きですけど。「SPEC」はもうひたすら加瀬亮さんの物語を背負い捻じ曲げぶん投げて抱きとめる力が。あと、大島優子さんの意地悪そうな表情がすごく可愛かった!もっと悪役観たいなー。悪役が似合う女優さんって素敵。

あれ、微妙に「パシフィック・リム」の話ばっかりしている…そういえばブログに書いてなかったかもしれない。ここ数年のツートップは「パシフィック・リム」と「アバター」です。前者は上映中ずっと爆笑してたし、後者は2回観に行って2回ともずっと泣いてました。超おすすめですがたぶんDVDだと面白さが伝わりきらないんだろうなあ。映画館でまたやるなら絶対行く。

あっ、来年は落語のお仕事が多めになりそうです!ありがとうございます!年末年始にばあちゃんずといっぱい話して、新潟弁強化してきます!

また書きます。

中流家庭に育ち、真面目に勉強し、名門株ディーラーで修行して株屋としてデビューしたその日に大恐慌の煽りで失業したジョーダン。だが彼の快進撃はそこから始まった。カネへの執着心だけは一人前のゴロツキどもを雇ってセールストーク術を徹底的に叩き込み、屑同然の株を高く売りさばいて、瞬く間に大成功!同時に警察にも目をつけられ始めるが…

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むっちゃくちゃ面白くて3時間ほとんど笑ってました!

なんというか、ボケ倒しなんですよ。主人公とお父さんが深刻な顔でずーっと話す内容が女性のムダ毛処理の話だったりとか、老婦人に脱税の片棒担がせる密談のはずがラブシーンみたいになっちゃったりとか、「えっ、えっ、ちょっと、これなんのシーンなの?」って感じで笑わせてくる。出てくる人みんな、とても狡猾なんだけど、とてもバカなんです。愛すべきバカとして描かれてるわけじゃなくて、悪すぎてバカすぎてもう嫌うことが不可能、笑うしかない。

で、笑うしかない状況が積み重なりすぎて唐突に泣けてきたりして。社内レクリエーションの一環として(!)大金をエサに髪を剃られる美人事務員のもうほんと微妙な表情とか、薬でぶっ飛びすぎてヨダレを垂らし顔を歪めてる主人公とか、なんか、もう自分の人生省みて泣きました。髪剃られたこともぶっ飛んだこともないんだけどなぜか省みちゃうんです。

そうそう、ヨダレを垂らし顔を歪めてるディカプリオは爆笑ものです。何かの映画で動物の声帯模写がめちゃめちゃうまくて驚いたけど、今回は顔芸がすごい。身体能力も。身体の動きで笑わせてきます。ラリって立ち上がれない状態で車に乗るシーンは必見です。

笑わせる一方で、大勢の社員が心酔するほどの演説を打ち、数々の美女にモテモテな色男ぶりも披露し、ここぞというところでカメラに向かってドヤ顔でモノローグ。普通の人が一生かかって使うよりも多いエネルギーをこの映画に注ぎ込んでるんじゃないだろうか。しかも主演だけじゃなくプロデューサーまでやってるんですよね。バケモノ…。

あと、カメラワークが楽しかったなー。主人公が演説してるオフィス内をカメラがふわーっと飛び回るカットが印象に残ってます。大スペクタクル映画じゃないけど、映画館で観るべき映画だと思う。

話題になってる通り、ほんと言葉は汚いしドラッグ描写だらけだし3分に1回くらい女の人が脱いでるし、受けつけない人は受けつけないと思うのだけど、私は存分に楽しみました。できれば字幕をなるべく見ないで観てほしいです。字幕読んでると色々見逃すし、かなり先読みで字幕が出るので、台詞の面白さが激減します。

あ、女の人の裸はいっぱい出てきますけど、エロティックさはほとんどないです。スポーツかゲームみたいでした。

会社創立メンバーで、入社当時シングルマザーで子どもの授業料を主人公に前借してたっていう役があって、ほぼワンシーンの役なんですけど、この役をやってた女優さんがそれはもう素晴らしくって、40代はこういう女優になりたいなと思いました。

つらつら書いたけどおすすめです、特に舞台好きにはおすすめです、台詞がほんと細かいので。

「美人って何?その顔が美しいって誰が決めたの?」
「3Dってどういうこと?俺にとってはすべてが3D。逆に2Dがわかんない」
生まれついての視覚障害者にSFアクション映画は撮れるのか?
映像作家・佐々木誠が追う!

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書いたつもりで書いてなかった!!
これ、今年のイチオシです、絶対おすすめ。

佐々木誠監督。以前にも「マイノリティとセックスに関する2,3の事例」という作品のおすすめを書きました。ドキュメンタリーとフェイクドキュメンタリーの境目を自由に行き来する、とても新しい作品を作られる方です。

いや今回もすごかった。

まず、決して主人公の加藤さんを「いいひと」「弱い立場のひと」「がんばってるひと」としては撮らないです。映画撮りたーい、でもめんどくさーい、俺はがんばってるんだけどうまくいかなーい、映画を撮る過程ですごい豪華な人たちに相談しに行くんですけど、もう全然そのありがたみをわかってなくて、結構腹が立ちましたもん(笑)「撮りたいって言ってこれだけいろんな人に協力してもらってんだから、撮れよ!!」って。目が見える見えないは関係なく、映画を撮りたいと言いながらうだうだする人の話。

で、それと同時進行で「目が見えないということ」が扱われるんですけど、こちらは新鮮で鋭いことばかり。格闘テレビゲームの達人だったり(音だけで戦えるらしい!)、サバイバルゲームに参加したり、冒頭に書いたような発言や、「目が見えないひと」ではなく、「視覚以外の感覚がメインである世界のひと」なんですよね。結構、今まで自分が持っていた偏見に気づかされます。

で、実はその全部が…これ以上は見てください。ぜひ、監督と加藤さんによるトークショーつきの上映を観てください。ほんと、今回もやられました。

現在上映されてないのですが、あちこちで繰り返し上映されるだろうと思いますので、ぜひご覧ください。

上映情報など掲載・公式サイトはこちら

ユニットadorareのメンバー、田中情監督の作品が大阪上映決定しました。お近くの方はぜひお運びください。

『シンクロニシティ』

大阪シアターセブン
12月15日(土)~12月21日(金)
13:50(1日1回上映)
http://www.theater-seven.com/index.html

映画公式サイト
http://synchroni-city.jp/

私は直接関わってはいませんが、大好きな映画です。

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