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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
祇園でも評判の芸妓「おもちゃ」は、男を軽蔑し、口先と無邪気なそぶりで男を騙しては
手玉にとっている。
一方、姉の「梅吉」は、男に頼り、心を尽くしては利用され、捨てられてばかりいる。
姉の様子に業を煮やした「おもちゃ」は一計を案じ、姉の間夫を追い出していい旦那を
つけようと画策するが・・・。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

「生きたがり」つながりでもう一つ。

私が「おもちゃ」を名乗る理由の一つでもある映画です。
大好きな映画です。
あっ、違いますよ!男を手玉にとりたいとかそういうことじゃないですよ!

この映画の素晴らしさは散々語り尽くされていますので、私がこの映画を大好きな
理由をひとつだけ。

「おもちゃ」を演じる山田五十鈴の生命力、圧倒的な「生きたがり」のエネルギーです。
演技が上手いか、容姿が美しいか、役柄に合っているか、そんなことはどうでもよくなる
凄まじいエネルギーです。
もちろん、上手いし、可愛いし、立ち居振舞いばっちりですが、どうでもよくなるんです。

ただただ、

圧倒されて、

打ちのめされて、

そののち元気が出る。

なんと言って説明したらよいのか、分かりません。
ただ、「観て!」としか言えないんですよね。
特にラストシーンの長台詞!布団に横たわったまま、動きもなく、表情の変化もほとんど
なく、言ってみればしゃべってるだけです。なのに、何回観ても釘付けになり、自然と涙が
出てきます。しゃべってるだけの、小さな画面の中の人に、こんなに圧倒されるなんて!

山田五十鈴さんは作品を問わず好きですが、やはり「祇園の姉妹」が一番好きです。
いつかこんな演技がしたいと願って、「おもちゃ」を名乗っています。

現存するバージョンは69分と短いので、古い邦画をあまり観たことがない方にもとっつき
やすいと思います。
「生きたがり」屋さんのあなた、是非ご覧ください。
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【2009/09/30 10:48】 | おすすめ/映画
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死にたがりのタヌキ、人嫌いのサギ、本気を出さないイタチ、痛みでしか人と関われないキツネ。
やる気も生きる気力も持たない三十がらみの男たちが、強烈に「生きたい」少女クマを守る
ことで変わっていく、生き返っていく。暴力と能書きと再生の物語。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

冒頭はヤマシタトモコ節全開すぎて、好き嫌いがかなり分かれそう。
小説並み、いやそれ以上に台詞が多くて、且つ文学的というのかハードボイルドというのか、
もってまわったやたらかっこいい言い回しばかり。
正直、「こんな会話する人いないよ」と思ってしまいました。

が。

読み進めるにつれ、ヒロインのクマこと十和子(とわこ)の魅力が炸裂しはじめます。
生きたい。とにかく生きたい。まっとうに生きて幸せになりたい。
十和子の持つ強烈な「生きたがり」の個性が、かっこつけて本気を出せない大人たちを
巻き込んで、物語を加速します。

終盤間近、「悪の親玉」と十和子の対決は鳥肌もの。
台詞は相変わらずクサイのに、十和子のエネルギーがそれを上回るので、クサイ台詞が
リアルに突き刺さる真実の言葉に変わるのです。
これがやりたいがための序盤なのかと思うほど。

ここ数年で気付いたことなのですが、私自身ものすごい「生きたがり」なんです。
そのせいか、不恰好に生きたいとあがく十和子に強烈に共感してしまいました。
自分の中の「生きたがり」に気付いた方、いやむしろ自分は「死にたがり」だと思う方、
そんな人に読んでほしい一冊です。元気出ます。

一応、ジャンルがBL(ボーイズラブ)なので、男同士のキスシーンがダメな方はスルーで。
個人的には、ヤマシタトモコとよしながふみはBL嫌いでも読む価値ありと思ってますが、
生理的な好悪はありますものね。
ちなみに私はBL好きでも嫌いでもありません。

余談ですが、久々に会った高校の時の友達に「ヤマシタトモコいいよ!」と力説したら、
彼のかばんからこのコミックスが出てきてびっくりしました。
それでいいのか、32歳IT系勤務独身男子。

【2009/09/30 09:09】 | おすすめ/漫画
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題名に「♪」を使うだけでどぎまぎしてしまうおもちゃです。こんばんは。
ちなみにメールに絵文字使うのも苦手です。上手に使えるようになりたい。

ワンピース

このブログからもリンクさせていただいている、*snowdropの管理人にして手芸作家にして
お友達のemeさんから、お手製ワンピースを譲っていただきました!
(クリックで画像が大きくなります)

先日おうちにお邪魔したときに着せてもらって、すごくすごく気に入ってしまい、
似たものを探してあちこち歩き、みつからず、ついに今日!
頼み込んで譲ってもらっちゃいました。
着丈と、ウエストあたりのぽやんとしたラインが絶妙なんですよ~。
繰り返しますが、お手製ですよ!!
敢えてイマドキ女子ふうに言います。

す ご く な い で す か ?

ちなみに着るとこんな感じです。

ワンピース2

こっちもクリックで大きくなりますよ!大きくして見てほしいですYO!
調子に乗って帽子とかカバンとか足してみました。
写真ではレギンスはいてますが、今度こげ茶のペチパンツ作ってもらうのです♪
ふわっとした袖の白ブラウスにこげ茶のペチパンツ・こげ茶のショートブーツはいて
こげ茶の革のカバンでおでかけするのです♪ふっふっふーん♪
超楽しみ!!!

emeさんは、カバンなどの布小物やアクセサリーのほうが本職で、洋服は比較的
最近始めたそうです。なので、サイトで販売しているのは主にそちらのほう。
でもぜひ洋服も売ってほしいなあ。全身コーディネートとかで売り出してほしい!

ショップサイトのほうもぜひご覧になってくださいね。
*snowdropショップサイトはこちらをクリック!

そんなわけで今日は、emeさんちでランチをごちそうになり、きゃっきゃうふふと
布やアクセサリーパーツを見せてもらって、おすすめケーキ屋さんに連れてって
もらい、おしゃべりし倒したのでした。めっちゃめちゃ楽しかった~!
emeさん、また遊んでね!

※リアルでは「emeさん」じゃなく本名で呼んでます。念のため。

【2009/09/29 20:11】 | おすすめ/洋服・雑貨
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身体ばかりが大きくて、馬、弓、刀、果ては農作業、何をやらせてもまるでダメ。
ついたあだ名が「のぼう様」。
「でくのぼう」を縮めて、申し訳程度に「様」をつけて、「のぼう様」。
百姓からもそんなふうに呼ばれてまるで気にしない、忍城当主の従兄弟・成田長親。
彼を中心に、朱槍の名手・正木丹波守利英、戦いが命の巨漢・柴崎和泉守、
自称智将の紅顔の美少年・酒巻靱負、男勝りの絶世の美女・甲斐姫と、個性豊かな面々が
石田三成の軍勢相手に繰り広げる、ハリウッド映画並みのど派手な冒険活劇!

二万超の三成勢に対し、手勢は百姓を入れても二千余り。
果たして勝機はあるのか!?
「のぼう様」は活躍することができるのか!?
っていうか、やる気あるのか!?

* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
久々の時代小説大ヒット。
当初、映画の脚本として書かれただけあって、とにかく映像的でスピーディーで
飽きさせません。
冒頭の秀吉のシーンでひきこまれ、即買って帰って一気読みしました。
寝不足になりました。
そして父に送りました。父も寝不足になったそうです(笑)

人物の魅力と戦法の面白さを中心に描かれているので、歴史の知識がなくても
大丈夫。ここ、個人的に重要です(笑)

なんといっても主眼は「のぼう様」。
とにかく動かない。たまに動いても活躍しない。
いまだかつてこんなにかっこ悪くてやる気の見られないヒーローがいただろうか
というレベルです。でも、ヒーローなんです。
ネタバレするとつまらないので書けませんが、確かにヒーローなんです。

そして私のご贔屓は酒巻靱負(さかまき・ゆきえ)。「ゆきえ」だけど男性です。
家臣の中で唯一戦闘経験がなく、年かさの家臣たちに負けたくない一心で
兵法書を読み漁って理論だけは一人前なものの、却って頭でっかちのひよっ子と
馬鹿にされる始末。それでも自らを戦の天才と言ってはばからず、更に失笑を買う。
そんな彼が手勢として選ぶのは年老いた百姓兵ばかり。
ひよっ子と年寄りの一群が、居並ぶ三成兵をいかに・・・いや、これ以上は読んでの
お楽しみということで。
若武者らしいちょっとした恋のエピソードなどもあり、実に思い入れしがいのある
キャラクターです。

時代小説好きよりも、伊坂幸太郎「ゴールデン・スランバー」や岡島二人「99%の
誘拐」など、現代のはらはらするような活劇ものが好きで時代物はちょっと苦手、
そんな人にあえておすすめしたい時代小説です。
装丁がオノ・ナツメなのも、きっとそういう思惑なのでしょう。黒地に切り絵ふうの
モダンで美しい装丁です。

2010/1/6追記:和田竜の著作は現在三冊。二冊目の「忍びの国」はおすすめ。
三冊目の「小太郎の左腕」はいまいち。この人の作品には、今までにない斬新な
キャラクターが登場していないとつまらない。筆力だけで読ませるほどにはまだ
至らない、と、偉そうに言ってみればそんな印象です。

【2009/09/28 13:10】 | おすすめ/本
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落語を始めることになりました。

先日、友人の女優さんが参加している、女優・俳優ばかりの落語会のカフェ公演を
観に行ってまいりました。

これがものすっごく面白かった!

落語が本職の方は一人もいませんでした。もしかしたら、落語通の方が見たら、
「落語の基本」のようなものから外れている部分もあったかもしれません。
でも、表情の豊かさ、身振り手振りの美しさ滑稽さ、思わずひきこまれる台詞回し。
ひとつひとつの落語がまるで一人芝居のようでした。笑わせたり、泣かせたり、
怖がらせながら笑わせたり。選ぶ演目も実に個性に合っていて、そうか、そこから
稽古は始まっているんだなと思ったりもしました。

「私もやってみたい!」
そう単純に、あとさき考えず思って発言したら、
「やる?やろうやろう、よろしく~」
なんて、実に気軽に受け入れていただいてしまい、帰り道に高座名まで
決まってしまいました。

そんなわけで、
落語経験なし。
知識なし。
ついでに着物も帯もなし。
の、わたくしでございますが。

落語、始めちゃいます。

焼酎亭景虎(しょうちゅうてい・かげとら)と申します。
以後、おもちゃと並びまして、お見知り置きを。

あ~、稽古が楽しみ!!!着物探しも楽しみ♪

【2009/09/28 00:31】 | 稽古日記(舞台)
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ハルメリ長島
どうぞヨロシク~!

Re: タイトルなし
おもちゃ
へへ、よろしくです。すっごく楽しみ!!

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一人で下北沢に行ったとき、時間が空くとほぼ必ず立ち寄るカフェがあります。

cafe use


カフェというよりは「珈琲店」。ただひたすらにコーヒーの美味しさを追求している
無骨で、ちょっとだけお茶目なお店です。

初めてcafe useに行ったのは偶然でした。道に迷ってたどり着いたんです。
下北沢というのは、方向音痴の私にとって有り難くなくも楽しい街で、
あてずっぽうに進むと必ず迷う。迷うけれども絶対に何かしら楽しいお店に出会う。
cafe useにも、そんなふうにして出会いました。

昔ながらのお米屋さんを思わせる、古びた木造りの入り口。
入ってみると、同じく古木の梁が頭上を渡り、壁は天井までの飾り棚、
その棚いっぱいに東西の懐かしいおもちゃが飾られています。
テーブルも椅子もカウンターも、マホガニー色の無骨な古木造り。
決して明るくはない店内にはランタンやブリキの看板などが飾ってあって、
なんとなく昔の洋行船の雰囲気です。
もう、店の雰囲気だけでノックアウトでした。

もちろんコーヒーも美味しいんです。
「珈琲店」のご多分にもれず、ここで一番美味しいのはブレンドです。
「こういうコーヒーを飲ませたいんだ」というマスターの主張がびしばしで、
「おおー、美味しいコーヒーというのはこういうことか」と納得してしまいます。
私が好きなのはuseブレンド。苦味があって甘味があって深い香り。
苦いといっても、スターバックスのように深炒りの苦味ではなくて、
豆本来の苦味です。
ゆっくり味わいたいんだけど、香りが飛んでしまうのがもったいなくて
ついつい急いで飲んでしまいます。

ケーキもまた美味しいです。
おすすめはチーズケーキ。コーヒーと実に合う、これでちょっと舌を
甘くしてからuseブレンドを含むともう最高です!
プリンもなかなかおいしいのだけど、焼きプリン好きの私にはちょっと
やわらかすぎかな。まあ好みの問題ですよね。

お店の中には「携帯電話禁止」「禁煙」をはじめとして、注意書きが
いっぱい。これを小うるさく思う向きもあるでしょうが、この注意書き
びっしりのおかげで、変なお客は本当にいません。いつ行っても
ゆったりくつろげます。注意書きの多さに反して、マスターと奥様(?)が
とっても物腰柔らかなのも落ち着ける理由かもしれません。
おしゃべりしに立ち寄るより、ひとりでぼーっとしに行く場所です。

もちろん、帰りには、今度は迷わずここを目指せるよう、ショップカードを
いただきましたとも。

cafe use、おすすめです。
コーヒー好きの方、ヴィンテージおもちゃ好きの方、内装マニアの方、
ひとりでゆったりとくつろぎたい方はぜひ。

cafe use

【2009/09/26 14:17】 | おすすめ/カフェとごはん
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ネットなし生活終了です~。
というわけで、mixi及びyahoo!にもじゃんじゃんご連絡くださいませ。

【2009/09/26 13:49】 | お知らせ
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平凡な女子高生ノリコは、突如迷い込んだ異世界で異形の青年イザークと出会う。
超人的な能力でノリコを守り、ときに不器用な優しさを見せるイザークにノリコは
惹かれていくが、イザークは一人呟く。
「俺はいつかノリコを殺さなければいけない。」
異世界に語り継がれる「天上鬼」と「目覚め」の伝説。諸国で起こる政治的事件。
分厚い世界観を背景に語られる、ノリコとイザークの壮大な冒険ファンタジー。

アマゾン商品ページ

ずっと読んでみたいと思いつつ、コミックスで14巻、文庫で7巻もあるのでなかなか
読めずにいた漫画です。90年代の少女漫画というのもなんとなくネックでした。
ファンタジーのかたちを借りた、ただの恋愛ものなんじゃないかなー、と。

大間違いでした。すごいです、この漫画。

イザークは正統派にかっこいいヒーローです。強くて、美形で、ヒロインに一途。
でも、物語を引っ張るのはイザークの魅力ではない。
ヒロインであり主人公であるノリコの人間的魅力です。

例えば、異世界に放り出されたノリコが最初に取り組むことは、言葉を覚えること。
そのきっかけが、倒れていた人をイザークが助けたときに、
「私にはイザークのような戦う能力も、薬の知識もない。でも、言葉が分かれば、
この人が『水をくれ』と言っていたのがわかったはずだ。水をあげるくらい、私にも
できたはずだ」
と考えたことです。

イザークは物語の中でどんどん強くなり特殊能力を身につけていきますが、
ノリコにはほとんどそういった変化がありません。ノリコはただ、そのとき自分が
できることは何か考え、それを精一杯実行し、その中で人として成長していくだけです。
でも、そういう努力、そういう成長が何より大事で何より大きい。
一人一人のそういう成長が、やがて世界を変えるかもしれない。
啓発的とも言えるメッセージが、決して説教くさくなく、物語を通して伝わってきます。

だからといってお堅い話かと言えば決してそんなことはなく、
少女漫画離れしたアクションシーンの描写力もこの漫画の魅力です。
作者はカンフー映画ファンなんじゃなかろうか。
少女漫画なのに、アクションがちゃんと考えられていて、構図もなかなかかっこいいです。
一巻では主に剣で戦うイザークですが、必要に応じて体術も使えば気功のような技も使う、
敵の武器を奪ったかと思えば、農家の鍬を拝借して戦いもする。
いまだかつて鍬を構えて決めポーズをとった少女漫画のヒーローがいただろうか(笑)
敵の能力も千差万別、少年ジャンプのノリで楽しめます。

で、恋愛部分はきっちり少女漫画。期待を裏切らない少女漫画。このギャップがいい。
でもやっぱり少女漫画としては、恋愛部分は少なめかなあ。
ヒロインとヒーローが割と別行動をとるっていうのも、少女漫画らしくない感じです。

各国の政治的背景からモンスター、小物の造形まで、世界観もきちんとしているので、
ファンタジー小説ファンでもかなり楽しめると思います。キモ可愛い動物、多数登場。

今の私にとってすごくタイムリーなテーマだったというだけでなく、素晴らしい作品だと
思います。こんな骨太な作品を90年代に掲載してた『LaLa』という雑誌も凄い。

というわけでファンタジー好きな方は是非。
「アミ 小さな宇宙人」とか好きな方も是非。
登場人物が多く、人物関係もそこそこ複雑なので、横文字の名前が苦手な方は
買って読んだほうがいいかも。
私は漫画喫茶で読みましたが、気に入ったので文庫版を、いや古本で探して
コミックス版を買おうかな。ケチってるんじゃなくて、大きいサイズで読みたいんですよ。
やっぱりいい映画は映画館で、いい漫画はできるだけ雑誌掲載サイズに近い大きさで、
と思ってしまいます。

アマゾン商品ページ

ちなみに、一巻でちょこーっと張られてた複線がラストで生きてきます。妙な涙が出ました。

【2009/09/25 11:35】 | おすすめ/漫画
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今日は生活用品のおすすめです。なんと統一感のないブログだろうか。

うちの寝室は和室です。入って突き当たりはベランダに面しているので、
サッシの内側はサッシと同じサイズの障子です。床から180cmくらいかな?

いやあ、がさつなわたくしは障子を破る破る。引っ越してきて数年のうちに
ひどいありさまです。こないだ父が見て、「猫か(猫がやったのか)?」って
言ったほど。えーと、猫、飼ってません。

で、探して購入したのがこれ。
破れないプラスチック障子紙
リンク先以外にも、「障子紙 破れない」で検索するといっぱい出てきます。
大体同じような商品です。
和紙を薄ーい塩化ビニール樹脂でサンドイッチしてあって、

破れない
水拭きできる
丈夫で長持ち
燃えにくい
貼るのが楽

といいことずくめです。
悪いことといったら、

ちょっと高い
念入りに圧着しないと一年くらいではがれてくる

ことくらいでしょうか。
まあ、はがれてくることに関しては、専用両面テープでもう一回貼ればいいだけのことなので、
それほど問題ないと思います。

明るさは普通の障子紙と変わりません。スタンダードなシートだと色味がとても白いというか
青っぽいというか、光を通すと蛍光灯っぽい感じになります。
私は腰高の障子にはスタンダードタイプ、上記のサッシタイプの障子には「生成り」にしてみました。
「生成り」はスタンダードタイプほど光を通さない代わりに落ち着いたやわらかい色味なので、
使い分けるとなかなかいい感じです。

うっかりやさんのいるおうち、ペットのいるおうち、いたずらっ子のいるおうちにおすすめです。

【2009/09/24 20:22】 | おすすめ/生活グッズ
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ご存知、「となりの山田くん」の山田家の飼い犬ポチに焦点を合わせた、
見開き2ページ漫画と短編小説集。
飼われているのではない、隣に住んでやっているのだ。
散歩は嫌いだ。旅には出る。
好きなものしか食べない。要求は目で通す。
どこかで見たようなどこにもいないような、「にくそい」犬のお話。

セブンアンドワイ商品ページ

アマゾン商品ページ


いしいひさいちの絵が素晴らしいだのなんだの、今更言うつもりはありません。
ポチの後ろ姿の、ちょっと崩れたような背中の線が良いとか。
どアップでにらみ合うポチと母・まつ子の目つきの鋭さが絶妙だとか。
ひねた目で座り込むポチの丸くて真っ黒な鼻がたまらなく可愛いとか。
そのへんは、商品ページで表紙のイメージを見ていただいても推し量れることです。

私がなんといってもたまらないのは、漫画の題名です。
漫画は基本的に人間目線で描かれています。
ある日こんなことがあった、そのときポチはこうしていた、あれ?もしかして
ポチってこう思ってるんじゃない?
そんな日常風景を、山田家の人物の誰かを語り手としてつづっています。
ところが、題名がポチ目線なのです。
しかも、大層ひねている。
ネタバレになるので詳しく書けませんが、ほのぼのとおかしみのある漫画に
「だからどうしたというのだ」とか「こっちにも事情がある」とか、ひねくれた
中年男の独り言のような題名が手書きで添えてあるのを眺めると、にやにや
笑いがくすくす笑いに、いつしか爆笑に化けるのです。

小説も、文章は別の方が書いていますが、いしいひさいちが原案を出している
こともあってか、漫画の雰囲気を損なわない、むしろ相乗効果を生むほどの
仕上がりです。母・まつ子の心理描写なんか最高。「いるいる、こういうやたら
単純なおばちゃん!」と、またにやにや笑いからスタートの笑いのフルコースです。
小説ならではの叙情的展開もあって、ポチの恋物語などはしみじみとします。

いしいひさいち好きも、ジブリの「となりの山田くん ホーホケキョ!」好きも、
もちろん犬好きも。
おすすめです。

【2009/09/23 20:56】 | おすすめ/漫画
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てしごとや 霽月

店で作ってる「手づくり豆腐」!
豆の味が濃くて、甘みがあってこくがあって、薬味もどれも最高!生のりがあんなに
豆腐に合うとは思いませんでした。
秋田の農園から直送した野菜の「蒸篭蒸し」!
オクラあまーい!ナスあまーい!!ジャガイモあまーい!!!
「甘い」しか言ってませんが、それしか言うことないほど野菜の甘みがすごいです。
「うまい」は「甘い」だなあと改めて。

お刺身やお酒はまあまあのお値段ですが、基本的にはちょっといい居酒屋くらいの
お値段。それでいて料理はどれもハズレなしの大当たりつき、お店の雰囲気も
ばっちり。テーブル席もいいですが、わざと天井を低くしてある座敷も素敵でした。

神楽坂って、ずうっとレンガ敷きのゆるやかな坂道が続いていて、両側にたくさんの
食べ物屋さんと、ちょっとの昔ながらのお店と、驚くほどいろいろなお社が並んでいて、
お散歩に最適な土地なんですね。買い食いのできるお店や入りやすいカフェも
充実していて、またぶらぶらしに行きたいなあと思いました。

神楽坂でお散歩のち「てしごとや」、おすすめです。

てしごとや 霽月

【2009/09/21 23:41】 | おすすめ/カフェとごはん
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なんだかんだでネットを使う用事があり、ネットカフェに日参しているおもちゃです。
そしてmixiとブログを更新するという、この。なんつーか、この。

昨日は撮影でした。撮影といっても、映像ではなくスチール写真です。
先日ブログでちょっと触れた、映像ユニット用の宣材写真を撮っていただきました。
どんなのを撮っていただいたかというと、こちら。↓

キリトルのブログ

9月21日の記事です。

中野で撮影したのですが、中野って面白い路地がたくさんあるんですね。
崩れかけの低いコンクリートの塀にのぼってみたり、雰囲気のある木陰に立ってみたり、
とてもバリエーションに富んだロケ撮影でした。
ちょうどお祭りをやってまして、法被姿の男衆バックに仁王立ちで撮ってもらったのが
めっちゃくちゃ楽しかった!!!

屋内撮影もしました。
ロリポップをくわえているというちょっとアダルトなカットを撮っていただいて、
「おっ、これは我ながらエロいぞ」と思って撮りおろしのデータを見せていただいたら、
ちっともエロくなかったという・・・
ただのアメちゃん舐めてる子供だったという・・・
えー、来年こそはセクシー目指します。
セクシーに到達する前におばあちゃんになっちゃう気もしますが、まあそれはそれで。

いやしかし、撮影って楽しい!撮影してるときが一番楽しい。生きてるって感じがします。
病気ですね。生きてると感じるのが病気とはこれいかに。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

そののち、神楽坂へ。両親と居酒屋で晩御飯を食べたのですが、ここが大当たりでした!
詳しくは「カフェ・外ごはん」カテゴリの「てしごとや」で書きます!

【2009/09/21 22:04】 | 撮影日記(映画)
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高度成長期、世田谷から千葉の海べりに引っ越してきたある一家の
三男の視点から描いた連作的長編。
父が死に、兄が結婚し、母は陽気になり、主人公はゆっくりと成長していく。
その風景にはいつも犬がいた。
三代目の犬チヨが死んだとき、主人公の目に映っていた家族とは。

椎名誠は、ノンフィクションは何冊か読みましたが、小説は初めてです。
自伝的小説というだけあって、不思議なリアリティがありますが、
一方で千葉の海にほど近い猟師町の不思議な風俗や幻想的な海の風景などが
うまく織り交ぜてあり、幻想小説のような側面もあります。
一章が大体短編一本くらいのボリュームで、章と章のつながりがゆるやかであるため、
短編集を読むような感覚でするっと読めます。

何がすごいって、比喩表現がすごい。独特です。しかもちゃんと主人公の、つまり子供の目線。
たとえば、まっすぐな道を表現するのに、「大人のように力強く」まっすぐ延びている道、と
書かれています。
ああそうだなあ、子供の頃って、大人は力強くて迷いがなく見えたなあ、と思いました。
海の波が泡立って不気味な様子を表すのに、「巨大な舌」と表現します。
大人ならいろいろなモンスターだとか、たくさん例えるものを知っているわけですが、
子供は身近なものしか知らないから身近なものに例えるんですよね。

結論のあるお話ではなく、大きな出来事は起きるけれどもそれが主題ではなく、
ただ淡々とある一家のある時代を切り取って描いています。
(だから文庫のあらすじのところに「父が死に、兄が結婚し」なんてあらすじを載せてしまえる
わけなんでしょうね。普通だったらひどいネタばれになるところです。)
そういうのが好きな方にはおすすめです。
「犬の系譜」と言いつつ、犬とのエピソードはそんなに多くないので、「犬のお話が読みたい!」
と思って読むとがっかりするかも。
もう新刊では出回っていないようなので、図書館などで見かけたら手にとってみてください!

【2009/09/19 08:39】 | おすすめ/本
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同い年グループで、四谷にある隠れ家的マジックバーに行ってきました。
ここです。
http://r.gnavi.co.jp/g636103/" target="_blank" title="マジックバー銀座八時 四谷荒木町店">マジックバー銀座八時 四谷荒木町店

マジックバーとは?
お酒を飲んだり食事を楽しみながら、各テーブルで披露されるテーブルマジックや、
ステージで繰り広げられるマジックショーを楽しむお店です。

えー、超面白かったです!

ステージでのイリュージョンもさることながら、もうほんと目の前30cmで繰り広げられる
素晴らしいテーブルマジック!
カードが消えたり出てきたりするのはあたりまえ。
カードの中から○○が飛び出したり、××の中にカードが入っちゃったり、
いつの間にかカードが小さな△△に化けて友達の袖の中にひそんでいたり・・・
みんなで絶叫したり押し黙ったり爆笑したり、あっという間に2時間が過ぎました。

テーブルマジック×2回、マジックショー×1回、フリードリンク+食事で六千円。
行く前はちょっと「出費が痛いな~」なんて思っていましたが、大満足でした。
しかも昨日は、遅れてきた友達のためにたくさんサービスして頂いて、倍ぐらいマジックを
見ることができたんです。そういう、マニュアルじゃない感じも素敵です。

マジック以外にも、マジシャンの方々や店員さんがとてもおしゃべりが上手で、
せっかくの美味しい食事を楽しむ暇もないくらい夢中で過ごしました。
そう、食事もおいしいです。量もばっちりです。特にチャーハンと杏仁豆腐が・・・!
フリードリンクなのに飲み物もとっても充実していて、オリジナルカクテルも色々ありました。

また別の友達と行きたいなー。うちの祖母とか連れて行ってみたい!
見せる技術やマジシャンとしての個性の生かし方が素晴らしいので、役者同士でも行きたいかも。
マジックで使ったアイテムをお土産に頂けるので、お誕生日などの記念日にもおすすめです。

是非皆様も行ってみてくださいませ。
http://r.gnavi.co.jp/g636103/" target="_blank" title="マジックバー銀座八時 四谷荒木町店">マジックバー銀座八時 四谷荒木町店

【2009/09/18 09:42】 | おすすめ/カフェとごはん
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モノなし生活継続中です。

実は、モノだけじゃなくてネット環境もないんですよ。一時的にですけど。
なんでブログ更新してるのよって突っ込まれると弱いんですが(笑)
まあその、インターネットでできることが限られているとご理解ください。
一番困るのが、mixiとYahoo!にログインできないこと。
今日あたりネットカフェに行こうかなーと思ってます。

というわけで、「omocha」で始まるアドレスと携帯のアドレスに頂いてるメールは見られるんですが、
mixiとYahoo!アドレスにいただいたメールだけ、ちょっと返信が遅れることがあります。
ご了承くださいm(_ _)m

【2009/09/16 16:05】 | お知らせ
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どれくらい公開していいのかわからないんですが、
ある映画監督が主宰する映像ユニットに参加することになりました。
近々、公式サイトに掲載するための宣材写真の撮影に行ってきます!
宣材なんてひさびさだぁ~!!
写真苦手ですが、がんばります!

【2009/09/16 16:03】 | 撮影日記(映画)
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最後の一行を読むために読む小説がある。
例えば、荻原浩「噂」、ミヒャエル・エンデ「モモ」、小説ではないけど、こうの史代「夕凪の街」。
それぞれ意味合いは違うけれど、最後の一行まで読むことで、作品ががらりと変わる。

東野圭吾「手紙」もそういう小説だった。
読みやすい。
強盗殺人犯となった兄のせいでどこへ行っても差別される主人公。
テーマもエピソードも重いのに、文章がわかりやすくてぐいぐい読める。
このままぐいぐい読んで終わるのだと思った。

最後の一行、電車の中なのに泣いてしまった。

本編のかなりの部分が、兄からの手紙、つまり弟への語りかけという形式で構成される。
それ以外の部分でも、会話が多く、話し言葉がかなりの割合を占める。
そして、ラスト、言葉がすべて無意味になる。

うーん、映画も観たいような、この衝撃を映像にすりかえたくないような。
おすすめです。

【2009/09/16 15:53】 | おすすめ/本
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今後はこのブログで告知含め発信していこうと思います!
よろしくお願いします。

なお、このブログはリンクフリーですが、一言ご連絡いただけると即興で歌いながら喜びます。

【2009/09/16 15:43】 | 自己紹介
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いろんなものをあげたり捨てたりして、ものの少ない生活を始めてみました。

実家を出てから初!の、電子レンジなし生活!
でも、よく考えたら、普段からレンジ使わないんですよねー。
冷蔵庫に入れたくない食品の棚と化してました。
(洗濯機も廃止予定だったんだけど、アクシデントで廃止しないことに・・・)
ほかにもいろいろ減らしました。
ものが減ると、空間だけでなく、時間にも余裕ができますね。

タイミングを見てホームページなし生活にも突入しようと思ってます。
このブログとmixiに絞っていきます。

【2009/09/14 14:21】 | お知らせ
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リンクに手作り雑貨サイト「*snowdrop」さんのブログを追加しました。

http://snowdrop739.blog105.fc2.com/

管理人のemeさんは、もうずいぶん長い付き合いになる友達です。
もともとは「友達の彼女」だったのですが、話してみると物事の捉え方が
面白いし、近頃稀に見る本物のマイペース(褒めてます)!
で、大好きになりました。

そのうち、彼女はアクセサリー作りを始めました。これが素晴らしい。
何が素晴らしいって、組み合わせのセンスが抜群なんです。
単品だとちょっと年齢が高いかな?ちょっと主張が強いかな?と思うような
アイテムでも、彼女があれこれ組み合わせると素敵アクセサリーに変身です。
実際に作る過程を見ていて、「魔法だ!」と口走ったほどです。

私の手持ちアクセサリーはほとんどemeさん作です。
市販のものも買うんですが、いつもつけるものって結局彼女の作品になって
しまうんですよね。個性的なのに洋服と合わせやすくて飽きが来ないんです。
舞台や映画でもたくさんつけさせていただいてます。

最近は布小物や洋服にも活動を広げられています。
ネットショッピングもできますので、メインサイトのほうをぜひご覧ください!

http://snowdrop.konjiki.jp/

そんなわけで先日、彼女のおうちで「着せ替えごっこ」をしてきました。
た の し か っ た あ ~ !
彼女が作った洋服やバッグやいろんなものをとっかえひっかえ、
着てはパシャリ、着てはパシャリ、で二人で自画自賛(笑)
リンク先のブログにその模様がちょこっとアップされていますので、ご覧くださいね。

http://snowdrop739.blog105.fc2.com/blog-entry-175.html

ワンピースの中の白いシャツを除いて、バッグ、アクセサリー、洋服、小物、
すべてがemeさんの作品です。すごいでしょ。

ちなみに洋服はまだ試作段階だそうで、販売はしていないのだそうです。
発売されたらまたこちらでもおしらせしたいと思います。

ちなみに、「本物のマイペース」さんであることも確かなのですが、一方でとても
思慮深く愛情深い方であることを、最近再確認しました。
彼女のように懐の深い大人になりたいなあ。
目指すべき人物がまた一人増えました。

【2009/09/09 15:14】 | 撮影日記(映画)
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