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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
旧年中はお世話になりました。

一月、柳家一琴師匠のらくご会へのゲスト出演。人生のボーナスステージでした。おまけに、ここでご縁のあったお客様がその後舞台に来てくださったり、ほんと、ボーナス過ぎです。

三月、一昨年の「ライ・トゥ・ミー」ご好評につき実現した、エビス駅前バープロデュース「捨てる。」。観客として好きだった作品の再演でもあり、思い出深い作品となりました。

四月、ボクキエダモノ「女教師と団地」初めての【友達と演劇!】に終始楽しくて楽しくて。さらに全回満員御礼につきの追加公演もさせていただきました。ありがとうございます。

五月、午後から雨になるでしょう「クライマガコのイノリとカタリ」、絵と朗読の公演にて、とても久しぶりに音楽の仕事をさせていただきました。この公演のために書き下ろした曲たち、またいつか何処かで演奏したいです。

八月、みきかせカフェにて写真モデル。一つの写真作品から二人の作家さんが全く別々の朗読作品を作るという素敵企画でした。また自主映画やりたいなあ!とも思いました。

九月その1、午後から雨になるでしょう「カナタの石」、一昨年に台本をいただき、一年間夢中で関わってきた作品。初めてのお客様にたくさんご好評頂いたのがとても嬉しかったです。

九月その2、SHIMOKITA VOICEにて朗読劇「しもきたなみえ」。ミナモザ「ホットパーティクル」からのご縁が続いての出演ということが何より嬉しく。思いもよらぬ豪華キャストに混じって勉強させていただきました。

こんなにあれやこれやとやらせていただけたことに、本当に、ただただ感謝申し上げます。お世話になった皆様がたに、何か少しでもご恩返ししていける、そん年に今年はしたいと思います。

本年もよろしくお願いします。

年明けひとつめは1月28日です、詳細もう少しお待ちくださいませ!
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観てきました。
面白かった!!

脚本を読んだ印象、稽古での印象では、なかなかゴツっと男くさい手ごたえのコメディだったのですが、本番は愉快さはそのままにとっても口当たりの柔らかい、どっしりとしたお芝居に仕上がってました。カツカレーだと思ってたらビーフシチューだった、みたいな。

会社の同期で18年の腐れ縁なアラフォー男4人、婚活パーティーで惨敗のち、おしゃれカフェでくだを巻く。惨敗したのに不機嫌そうなのに「帰る」と言い出すこともなくダベり続けるオトコノコーな仲の良さと、大人の男らしい洒落たじゃれあい。たまに気まずくなったときの修復方法もまたオトコノコーであり、大人の男であり。さらっと演じると60分切るであろう脚本ですが、「間」をとても大切に扱うことで、70分弱、見ごたえありつつももたれないちょうどよいサイズ感に仕上がってます。

まーそして、俳優さんがみんな美声なものだから、動かずたらーっとだべってるシーンとかもむちゃくちゃ気持ち良いのですよね。みなさん演劇発声ではなくほんとに普段しゃべってるような感じで、でもちゃんと聞こえるし実はテクニックも使ってるし、すごいわ。特に岡見さんはすごかったなー。みーちゃんこと菊池美里が観に来てて(自分とこの千秋楽翌日だってのに!)、二人でしばらく語り合いましたよ、岡見さんの小声突っ込みのキレ味の鋭さについて。

あと、この日はボクキエダモノ「女教師と団地妻」のキャスト観劇率がハンパなかった!

女教師と団地妻と婚活オトコの図。ここには写ってませんが、「女教師と団地妻」で制作をつとめてくださった女優さんもいらしてましたからね!なんで写ってないかっていうと、この写真を撮ってくださってたからですけどね!恐るべき制作魂。いい女優なのに。


で、作・演出のつついきえちゃんと、主宰・主演の長谷川恵一郎さんと。

長谷川さん素晴らしかったです。ベテランだし上手いのに全く楽をしてない。一番しんどいやり方を自ら選んでらっしゃる。そして何より、お客様に愛される才能がハンパないです。また今度、お芝居の話とかしたいなーと思いました。

あ、ねもつの写真を撮り忘れた。可愛すぎて写真撮ろうとかそういう発想になれずただただガン見していた。可愛かった。エビス駅前バー常連のお客様もいらしてて、ねもつの伝説についておしゃべりしましたよ。

帰り道、「女教師と団地妻」メンバーで駅に向かおうとしてたら、他のお客様がたに「団地のみなさん、さようなら!」って言われたのが昨夜のハイライトでした。

長谷川恵一郎プロデュース「或る夜の出来事」、渋谷駅から徒歩5分のギャラリー・ルデコにて、日曜まで。
おすすめです。

公式サイト

今日から始まるお芝居です。渋谷です。


今日からなのに早速おすすめするとはどういうことか、と言いますと、稽古見学行ってきてめちゃくちゃ面白かったのもありますが、稽古見学する前から面白いのはわかってたのですが、それ以外にも色々あるのですが、

順を追って書いたらすごい長くなったので、キャスト紹介は「追記」に入れます…。


まず、何しろ、作・演出がつついきえ!ボクキエダモノ「女教師と団地妻」の作・演出、つついきえ!オリジナリティでは類を見ない、とにかく人生が面白いから書くものもやたら面白い、私の大好きなきえちゃんが、

四人の可愛いおじさんが婚活パーティーで玉砕、そして、の話

を書くっていうんだから、もうこれは面白いに決まってるわけです。

脚本読みました。面白かったです。
稽古行きました。さらに面白かったです。

だって、可愛いおじさん役のみなさんがほんとにめちゃくちゃ可愛い。ヒロインが輪をかけて可愛い。詳しくは追記で。


で、企画もいいんですよ。

☆渋谷駅から徒歩5分
☆平日夜・19時半~1時間のコンパクトな上演時間(平日昼・土日もやってます)

ぱっと行けて、終わってからごはん食べたりお酒飲んだりもできる素敵タイムテーブルですよ。おまけに、

☆くすくす笑える
☆しんみりできる
☆ちょっとロマンティックなコメディ

お芝居好きでもお芝居あまり観ない方でも楽しめます。第一、

☆おじさんたちが可愛い
☆ヒロインがさらに可愛い
☆そのおかげでおじさんたちがさらに可愛い

ですからね。

というわけでおすすめです。

公演詳細はこちら!

可愛さの詳細は追記へ!
まず岡見文克さん。
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エビス駅前バー「ライ・トゥ・ミー」「捨てる。」と2連続共演させていただきました。低くてよく響く声と愛嬌たっぷりの表情が魅力で、エビスメンバーでよく「岡見さんは可愛いからズルイ」と話題になる脅威のキューティー40代。今回、超しぶいです。いつも思うんですけど、岡見さんが登場すると、場の空気がさっと変わるんですよね。

それから浜野隆之さん。
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コメディ・シリアス・翻訳劇、なんでもこなす俳優さん。そこはかとなく知的な空気が漂うのを却って茶化されることが多くて、MU無い光/変な穴」では、「ブラック村上春樹的変態どM」を楽しそうに演じておられました。ちなみにこの公演は3本立て、私は同じ作品の男女逆転バージョンで、浜野さんと同じ役を演じましたが、「卑屈&無自覚女王様」という真逆キャラでした。嬉しかったし楽しかったなー。今回はいつになく軽妙でちょっとワルくて、普段表に出さないおじさん感も出てて(浜野さんは普通にしてるとものすごく若いのです)、素敵です。

そんで山森信太郎さん。
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とにかく大きい。声も身体も存在感も大きく、重く、強い。古き良きシェイクスピア俳優みたいです。小劇場にこういう人いるんだ~、と衝撃を受けました。劇団チョコレートケーキ一九一一年」で演じてらした大正時代の貴族がもうハマりまくってて。ちなみに初めて拝見したのはミナモザ二人芝居「指」で、このときの相手役がつついきえちゃん、もうね、バケモノすぎた。そんなバケモノ級の俳優さんが、たぶん今回、史上初めてくらいちょこまかした小物を演じますよ。ちょこまかしてても規格外に大きいとこがまた良い。

主宰で主演の長谷川恵一郎さん。
hasegawa.gif
長谷川さんは唯一、今回ほぼ初めてお話する方なんですけど、何かとご縁がつながっているのであまり初めまして感がなく、つつい作品における主演の立場について熱く語り合っちゃいました。ありがとうございます。お芝居が上手いのは勿論のことですが、ものっそい動きにキレがあって、今回も序盤で長谷川さんが繰り出すキレッキレアクションに呼吸困難になるほど笑いました。あと、おじさまチーム皆さんに言えることではありますが、笑顔がむちゃくちゃ可愛いです。劇場でその可愛さを堪能してほしいので、敢えてクールな写真を探してきてみた!純情・口下手な主人公です。

ヒロインはねもつこと根本沙織ちゃん。
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ねもつは可愛い。とにかく可愛い。エビス駅前バーで伝説的ヒロインを演じておられまして、もうね、どの作品のときでも必ずお客様の口からねもつの名前が出るのです。「可愛かったなあ、また観たいなあ」って。可愛いだけじゃなくて、不思議な実在感があるんですよ。ああ、きっと世界のどこかにこの女の子はほんとにいるんだな、その子が今、ねもつの身体を借りて劇場に現れてるんだな、いつか本人に会いたいな、って思わせてくれる。今回もその能力が爆発してますよ。ちょっと他にいないヒロイン像です。


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また行ってきました、MUの地下稽古。2週連続。

今回はアユムさんが前からやりたいと言い続けてる○○ものをシチュエーションを変えていくつも。○○が出てこない○○ものをやりたいんだよね、っていう発想がすごい好き。

気になってた女優さんが何人も参加されてて、一緒にお芝居できて、お芝居してるとこを観られて、楽しかったです。地下稽古だから名前とか出していいのかいまいちわかんないから出せない…。とにかくいい女優さんと、オーディションでも作品の稽古でもなくご一緒できるっていうのは、いいですね。思う存分勉強できる。春まで、とにかく単発の稽古とかワークショップとかなるべく受けたいのです。あと落語の稽古も行きたい。あ、音楽の稽古もしてますよ。来年はちょっとおもしろいことをちょこちょこやりたいのです。

で、地下稽古。エチュードすごく難しかった…。丁寧すぎてもダメだし、話が飛びすぎてもダメだし、ストーリー進めないといけないんだけど、進めようとすると私の場合、自分の意図が出すぎちゃってダメなのです。上手い人たちがやってるの見るととても自然なので自分にもできそうに見えるんですけど。上手い人たちがやってるの見るのが個人的な主目的なので、いいのですけど。

と言いつつ、いろいろやらせていただきました。やる気のないコンビニバイト主婦とかナンパされる図書館司書とか鉄道オタクの地味女子高生(!)とかやらせてもらってすごい楽しかったです。書き間違いじゃないです、女子高生やりました。人生初・女子高生役ですよ!高校の演劇部でも女子高生役やらなかったからね、リアル女子高生だったのに!戦隊もののピンクとか子役とか女子アナとか謎の双子とかやってたからね!映像だと、2005年に「振り返らざる思い出」っていう自主映画でヒロインやらせていただいて、その回想シーンで一シーンだけ制服着ましたけども。とにかく女子高生役。一緒にやった同世代の女優さんと、恥ずかしさにもだえながら。あと、主婦役も実はあんまりやったことないので楽しかったです。脱力系の役もあんまりないです。好きなんですけど。司書は役でも実生活でもやったことないのに、椅子に座った瞬間「いるいるー!!」と皆さんに言われて恥ずかしかったです。

そんなわけで、ムリのある女子高生役もしくは座るだけでそう見える司書役もしくはとにかく主婦役、のオーダーは右のメールフォームからお願いします。なんの宣伝だ。

その前に1月28日の出演です。新宿です。一日だけです。プロデューサーさんから、「なるべく早く情報解禁できるようにがんばるからね!」と連絡いただきました。なるべく早くお知らせしたいです。たくさんの方に観ていただきたいです。台本はもう読んでるのですが、めちゃくちゃ面白いです。

また書きます!

舞台はしばらく控えます、一日限りの出演などになります。とお知らせしましたとおり…

来年、1月28日(火)たぶん夜、一日限り、新宿の劇場に出演いたします。詳細、後日お知らせします。鬼が笑ううちにお知らせしたい。がんばります。よろしくお願いいたします。

MUの単発稽古、通称「地下稽古」、行ってきました。主宰のアユムさんのツイートやMU所属のまの様ブログで見て、アユムさんに「出たいです!」と訴えかけて(訴えかけのしつこさには定評のあるわたくしです)、「今月やるけど来る?」と声かけていただいたのでした。

楽しかった!書きかけの台本を試したり、その先を探るエチュード(即興)をやったり。即興の中で共演した俳優さんの超可愛い写真を撮ったのですが、可愛いと同時に危なすぎてブログに載せられないという(笑)単発稽古でもMUはザ・MUですよ。

アユムさんも歴然とアユムさんで、もうね、飛び出してくるリクエストが普通じゃない。(と、ここで、その発想について書きましたが、いくら伏字にしてもネタバレになっちゃうので削除。)何その発想。そんでその発想にどうやってたどり着くのかっていう流れを何度か見ることができたのが大きな収穫でした。ぶっ飛んだ設定やストーリーの根底に脈々と根付くリアリティー。アユムさんはプロファイラーなんだなー。

ちなみに台本はいつもどおり人物紹介からぶっ飛んでておっもしろかったので、上演の際にはたとえ私が出演してなくてもこのブログでお知らせしようと思います。MUの台本は最初に人物紹介がついてるんですけど(役名とせいぜい年齢くらいのところが多いです)、ここから役者を笑わせてきますので油断なりません。昨日、稽古場に向かう満員電車の中で吹いたからね。ちょっとしたテロでしたよ。プチテロリストでしたよ私が。

終わって、アユムさんおすすめのベトナム料理屋さんでごはん食べて(大変美味しかったです)、おしゃべりして、いつもどおり私はしゃべりすぎて、帰宅。呑みじゃないのがなんだか新鮮でした。

またお邪魔します。そして、また書きます。

訂正しました!ボクキエ来年公演は4月!!ごめんなさい!!

今年4月に出演させていただいた「女教師と団地妻」の主宰団体・ボクキエダモノの台本ブラッシュアップ稽古に行ってきました。

ボクキエブラッシュアップ
(クリックすると大きくなりますよ!)


台本ブラッシュアップ稽古というのは、書きかけの台本を役者に読んでもらって直しのヒントにする、というもので、必ずしも実際のキャストが集まるわけじゃないんです。この日は来年4月のボクキエダモノ本公演の台本を読んだのですが、キャスティングされる予定のメンバーもわざと別の役を振られたりして、やーもう、楽しかったー!

そして、ご覧のとおり、メンバーのほとんどが「女教師と団地妻」のキャスト。そうです、「女教師と団地妻」座組忘年会も兼ねてました!

必ずしも終わった公演のキャストで忘年会をやるわけではないのですが、このメンバーは元々主宰のきえちゃんと仲良しな上、座組そのものがびっくりするほど仲良くなりまして、まあこの日に限らず誰かの芝居を一緒に観に行っては呑みに行ったりしてます。この日もきえちゃん自ら、

「さー、さっさと読んで早く呑もう」

なんて言ってました(笑)そんなこと言いつつ、読み出したら誰よりも夢中で、最後のシーンでは泣いてたよねきえちゃん。そんなあなたが大好きさきえちゃん。

そんでもって、台本はすごく面白かったです。振れ幅がすごいんですよ、リアルなホームドラマかと思ったら次の瞬間コントになって、コントだと思って笑ってたらいつの間にかハードボイルド・ファンタジーに突入してて、でも実はずっとホームドラマ継続してる、みたいな。

来年4月です。どこまで書いていいかわかんないですけど、美人3姉妹のお話です。ボクキエダモノですから、ほんとに美人を集めると思います。既に決まってるキャストを一部知ってるんですけど、マジで美人でつわものでくせもの揃いです、わくわくしますよ。3人が揃って座ってるだけで面白いと思う。

そういえば、「女教師と団地妻」も姉妹の話が核になってましたね。あれも血縁で女同士で、だからこその愛憎渦巻く感じが大好きでしたが、3人構成になってパワーアップしてます。特に真ん中っ子の悲哀が。すごい。真ん中っ子には老若男女問わず今から強硬におすすめしたい。

なんで写真がこの一枚しかないかって、台本が面白くて役者が台詞に夢中で、多少余裕のあったきえちゃんが撮ったきりってことなんですよ。稽古終わっての忘年会は、楽しすぎて美味しすぎて誰も写真を撮っていなかったというていたらく。

* * *

さて、そんなきえちゃんが外部で作・演出する作品が年末にあります。お芝居なじみのない方は「え?」と思われるかもしれませんが、主宰が別の方なので、作で演出でも外部なのです。

そんでねー、忘年会の合間にこそっと台本読ませてもらったんですけどねー、これもめっちゃ面白いです。観て。40代の男4人が、婚活パーティーで惨敗して、渋谷のカフェでくだを巻く。そこで明かされる秘密の恋やら積年の思いやら、勃発する片思いやら勃発しそこねる喧嘩やら。

キャストもとびきりです。観て。よくぞこんなにタイプの違う、それでいて座っているだけで可笑しく、しゃべれば素敵で、最高にチャーミングな40代俳優ばかり集めましたよ。おじさま好きは必見ですよ。さらに紅一点が、美人なんだけどちょっと女優には珍しいタイプの、なんというか素朴というか可憐というか良い意味で押しが強くない女優さん。お芝居もとってもナチュラルなので、いつも、素人さんが劇世界にそれと気づかず紛れ込んで普通に振舞ってるみたいに見えるのですよ。それって素敵なことだと思う。まあ、可愛いので女優だってバレるんだけどな!

女教師と団地妻」と同じ会場、渋谷のギャラリー・ルデコにて、12/25~29やってます。詳しくは下記からご覧ください。

http://aruyoru.main.jp/