自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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村はずれで取り上げ婆の祖母と二人暮らしの小夜(さよ)は、ある夜、小さな狐を助け、狐とともに小春丸(こはるまる)という男の子に助けられる。それは、十年後に小夜が巻き込まれて行く大きな運命の予兆だった。

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満開の夜桜の中で高く跳ねる狐のカバーイラストに惹かれて手に取りました。カバーイラストを裏切らない、それ以上の面白さでした!

同じ作者の「守り人」シリーズを今夢中で読んでまして、共通するのはですね、一ページ目からいきなり面白い!冒頭の子狐が追われているシーンからいきなり引き込まれました。

そして、序章で期待したのとは違うんだけど、期待したよりずっと面白い方向に転げて行く物語!「えーその人はそっち側についちゃうの」とか、「そこでその選択?!」とか、驚かされたりはらはらさせられたりがラストまでずーっと続くのです。気づいたら一気読みしてました。

ラストシーンを読み終えてタイトルを見返して、改めてタイトルの意味が分かってしみじみしたりして。

和風ファンタジーなんですけど、人物造形は結構現代的なので、むしろあまりファンタジーを読まない方におすすめしたいかも。メインキャラクターの一人がシングルマザー、しかもシングルマザーの理由が物語とは関係なくって、ただ単にシングルマザー、っていうの、わりと珍しいんじゃないでしょうか。

かと思えば、「見る」ことと「呪う」ことの関係とか、霊狐と人間の力関係とか、世界観はかなり日本の民話や伝承に根付いていて、ファンタジー好きの心も満足させてくれます。戦闘シーンや呪術シーンもかっこいいし!

お話のテーマは様々にとれると思いますが、私は「好きな人を守ろうとするあまり生まれてしまう敵対関係や憎しみとどう向き合うか」の話なのかなと感じました。争いは必ずしも相手を嫌いだから生まれるわけではなく、大事な人のことばかり大事にし過ぎて生まれることもあって、そのせいでいつしか敵対する相手自身への憎しみが生まれてしまうこともあるんですよね。そして年月が経って、憎しみだけがお互いの間に消せないものとして凝り固まってしまったり。

大人なら一気読み、小学校中学年くらいだと三日くらいかかるのかなあ。

さっ、「守り人」シリーズに戻ろうっと。あっちもまた面白いんですよー。そのうち感想を書きたいと思います。

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