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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
観てきました。
面白かった!!

脚本を読んだ印象、稽古での印象では、なかなかゴツっと男くさい手ごたえのコメディだったのですが、本番は愉快さはそのままにとっても口当たりの柔らかい、どっしりとしたお芝居に仕上がってました。カツカレーだと思ってたらビーフシチューだった、みたいな。

会社の同期で18年の腐れ縁なアラフォー男4人、婚活パーティーで惨敗のち、おしゃれカフェでくだを巻く。惨敗したのに不機嫌そうなのに「帰る」と言い出すこともなくダベり続けるオトコノコーな仲の良さと、大人の男らしい洒落たじゃれあい。たまに気まずくなったときの修復方法もまたオトコノコーであり、大人の男であり。さらっと演じると60分切るであろう脚本ですが、「間」をとても大切に扱うことで、70分弱、見ごたえありつつももたれないちょうどよいサイズ感に仕上がってます。

まーそして、俳優さんがみんな美声なものだから、動かずたらーっとだべってるシーンとかもむちゃくちゃ気持ち良いのですよね。みなさん演劇発声ではなくほんとに普段しゃべってるような感じで、でもちゃんと聞こえるし実はテクニックも使ってるし、すごいわ。特に岡見さんはすごかったなー。みーちゃんこと菊池美里が観に来てて(自分とこの千秋楽翌日だってのに!)、二人でしばらく語り合いましたよ、岡見さんの小声突っ込みのキレ味の鋭さについて。

あと、この日はボクキエダモノ「女教師と団地妻」のキャスト観劇率がハンパなかった!

女教師と団地妻と婚活オトコの図。ここには写ってませんが、「女教師と団地妻」で制作をつとめてくださった女優さんもいらしてましたからね!なんで写ってないかっていうと、この写真を撮ってくださってたからですけどね!恐るべき制作魂。いい女優なのに。


で、作・演出のつついきえちゃんと、主宰・主演の長谷川恵一郎さんと。

長谷川さん素晴らしかったです。ベテランだし上手いのに全く楽をしてない。一番しんどいやり方を自ら選んでらっしゃる。そして何より、お客様に愛される才能がハンパないです。また今度、お芝居の話とかしたいなーと思いました。

あ、ねもつの写真を撮り忘れた。可愛すぎて写真撮ろうとかそういう発想になれずただただガン見していた。可愛かった。エビス駅前バー常連のお客様もいらしてて、ねもつの伝説についておしゃべりしましたよ。

帰り道、「女教師と団地妻」メンバーで駅に向かおうとしてたら、他のお客様がたに「団地のみなさん、さようなら!」って言われたのが昨夜のハイライトでした。

長谷川恵一郎プロデュース「或る夜の出来事」、渋谷駅から徒歩5分のギャラリー・ルデコにて、日曜まで。
おすすめです。

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