自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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最後の一行を読むために読む小説がある。
例えば、荻原浩「噂」、ミヒャエル・エンデ「モモ」、小説ではないけど、こうの史代「夕凪の街」。
それぞれ意味合いは違うけれど、最後の一行まで読むことで、作品ががらりと変わる。

東野圭吾「手紙」もそういう小説だった。
読みやすい。
強盗殺人犯となった兄のせいでどこへ行っても差別される主人公。
テーマもエピソードも重いのに、文章がわかりやすくてぐいぐい読める。
このままぐいぐい読んで終わるのだと思った。

最後の一行、電車の中なのに泣いてしまった。

本編のかなりの部分が、兄からの手紙、つまり弟への語りかけという形式で構成される。
それ以外の部分でも、会話が多く、話し言葉がかなりの割合を占める。
そして、ラスト、言葉がすべて無意味になる。

うーん、映画も観たいような、この衝撃を映像にすりかえたくないような。
おすすめです。

【2009/09/16 15:53】 | おすすめ/本
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