自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
兄は、人に思った通りのことをしゃべらせる能力を手に入れた。
弟は、賭けに負けない能力を手に入れた。
いつの間にか抗いがたい力で動き始めているこの国に、二人は何をするのか、
何ができるのか、そして何が変わるのか。
「力」と、「意志」と、「運命」の物語。

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がつんとやられた一文がありました。

『この国の人間の基本的な喜びは、「おまえ、これ知らないだろ?」という
優越感』

ああ、私もそうだ、汚い人間だ、と思いました。

たくさんの「力」が出てくる物語です。
金、暴力、政治、情報、そして超能力。
人は力を持ったときに何をするのか。
果たして力そのものに意味はあるのか。

笑うとか感動するとかすっきりするとかそういう類の小説ではありません。
超能力が出てくるのにこれほどわくわくしない小説もあまりないでしょう。
娯楽を求めて読むと期待はずれです。

政治をメインテーマに扱いながら、決して政治小説ではなく、作者の思想が
見えてくるわけでもありません。
インターネットの功罪もテーマの一つですが、だからといって結論がある
わけではありません。
読むと、ひたすら自分が見ないようにしている醜い自分が突きつけられる、
そんな小説です。

読むには体力がいります。
読み終わって得るものがあるのかはわかりません。
でも少しでも興味があるならば、是非頑張って読み通してほしいと思います。

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【2009/10/17 09:38】 | おすすめ/本
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