自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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リストラに会い、家族にも捨てられ、愛犬だけを連れて
故郷を目指す旅に彼は出た。
行く先々で出会うもの、失うもの。
二人がたどり着いたひまわり畑で見たものは。

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容赦のない作品です。
普段、ほのぼの四コマを書いている作者とは思えないほど、
主人公にも、もう一人の主人公である犬にも、容赦がない。
すべてを失って旅に出る一人と一匹を決して綺麗ごとで
描きません。むしろ、そのような経緯に至るまでの主人公の
至らなさ、選択の間違いを冷酷につきつけます。

そういった現実的な物語の運びとは裏腹に、絵柄はほんわか
としていて、犬の仕草はリアルに可愛く、犬好き心をくすぐり
ます。物語が進むに従って海や花畑などの美しい風景が主人公
を取り囲みます。実に映画的な、ロードムービー的な作品です。

主人公は決して悲劇のヒーローではなく、愛犬はとりたてて
素晴らしい忠犬ではない。どこにでもいる一人と一匹が、
誰でも陥りうる危機に陥り、不器用で間違った選択を繰り返し
ながら生きていく。それを美化することなく淡々と描く。
やがて訪れる悲惨な結末も、美化することなく淡々と描く。
だからこそ、ラストの犬のモノローグに読者は涙するのだと
思います。

物語に決着をつけるべく、もう一本の作品が巻末に収録されて
います。両方併せて読めば、深く考えさせられると同時に、
不思議な爽快感に満たされることでしょう。

犬好きなら定価でも買い。


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【2009/12/14 08:55】 | おすすめ/漫画
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