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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
目覚めたとき、少女レンは記憶を失って月にいた。
覚えているのはただ、自分の名前と、記憶を奪った魔導士、
イマームのことだけ。

西暦19899年、全ての不思議が解き明かされ、科学が
魔法と呼ばれる時代を舞台に、月と地球と開拓惑星を
飛び回るネオSFロマン!


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デビューコミックスらしく、一冊完結の物語の中にこれでもかと
アイディアとモチーフとイメージが詰め込まれています。そういう
物語の場合、世界観が説明しきれなくてわけがわからなく
なる場合と、説明されていない世界観がにじみ出して物語に
奥行きが出る場合と2パターンあると思うのですが、本作は
後者です。

公式と四文字熟語を組み合わせて使う「魔法」、セーラー服
の少女兵士、月の民を殲滅するために使われた新兵器と
それによって主人公に引き起こされた異変・特殊能力。
これを20年前に描いた作者のイマジネーション!

そして、壮大な舞台を使って描かれるのは実に小さな「彼と
彼女の物語」。最近は「最終兵器彼女」など、同様の構図を
持つ漫画が増えてきまして、「セカイ系」などと称されている
ようですが、1989年連載当時はかなり新しかったんじゃない
かしら。考えてみると高河ゆんの作品はほぼすべて「セカイ系」
的構造を持っているので、これがこの人の根幹なのでしょうね。
但し、いわゆる「セカイ系」とは違って、高河ゆんの作品は男女
ともにめいっぱい努力し戦うのですが。

星々を巻き込んだおおがかりな展開は、最終的には非常に
微笑ましい決着を見ます。この人の描く女性は生活力ありそうで
好きです。物語の中では少女でも、物語が終わったあとに子供
ぼこぼこ産んで肝っ玉母さんになりそうな感じ。

竹宮惠子「私を月に連れてって!」が好きな方におすすめ。
SF小説ファンの方も、絵柄が嫌いでなければ。
よしながふみ、那須雪絵、なるしまゆりが好きな方にもおすすめ
あっでも、この辺読んでいる方は本作品も既読でしょうか?

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【2009/12/23 08:54】 | おすすめ/漫画
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