自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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「私の筆跡にやや乱れが見えるとしたら、それは
バルタザールが左手で飲み、私が右手で書いて
いるからだ。」

一つの肉体を共有する双子の人生を、ナチス台頭
する時代のヨーロッパを舞台に描く。

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「双子もの」、というくくりはあまりに不遜で乱暴だと
思いますが、それでも敢えて「双子もの」としてくくる
なら、この小説は日本最高峰の「双子もの」だと思い
ます。

一つの肉体に二つの魂、となるとジキルとハイド的
展開を想像しがちですが、そうはなりません。どんな
双子なのかは読んでのお楽しみ。

双子の母のキャラクターが好きです。冒頭で彼女は
死ぬのですが、その死に方、その描写にノックアウト
されました。高貴であるということ、「選民」であると
いうことになんの疑いも持たない人が、「平等な世の
中」に出会ってしまったときどう振る舞うかが鮮烈に
かつ簡潔に描かれています。

アゴタ・クリストフ「悪童日記」が好きな方に。
漫画だと成田美名子「サイファ」、吉田秋生「バナナ
フィッシュ」、渡辺多恵子「はじめちゃんが一番!」
にかつてハマった方に。

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【2010/01/11 08:48】 | おすすめ/本
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