自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
たった一秒で人生が変わることを知りました。
「午前零時」をキーワードに豪華作家陣が書く
ホラー、ミステリー、SFアンソロジー。

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びっくりするほど豪華な執筆陣。
鈴木 光司、朱川 湊人、近藤 史恵、馳 星周、仁木 英之、
石田 衣良、桜庭 一樹、恩田 陸、高野 和明、浅暮 三文、
貫井 徳郎、坂東 眞砂子、岩井 志麻子。よく集めた。

の割に、びっくりするほど低い作品の質。
ひどいのは、「五人の少女がいる」と冒頭で述べておき
ながら、四人しか名前が明かされず地の文の描写や台詞
でのフォローもなく、「あれ?四人しかいないんじゃ?」
と思った頃に唐突に五人目の名前が地の文で出てくると
いう、構成ミスと言うしかない読みづらさの作品も。
それがまた私の好きな作家の作品だったりしたので非常に
がっかりしたわけですが。

わけですが、中にいい作品が二本あったのでおすすめ
します。

岩井志麻子「死神に名を贈られる午前零時」
タレントとエキストラの中間のような仕事で芸能界の
端の端にひっかかっている主人公と、同じような境遇の
周りの女たちの話。相変わらず人間が怖すぎる。オチを
読むと更に割り切れなくなる、これはまさにホラー。

近藤史恵「箱の部屋」
仕事を辞めて一人暮らしの部屋に引きこもり、通販で
届いた膨大な品物を開けもせずに部屋中に箱ごと積み上げ
暮らす女の話。現代の話ながら、中国の古い怪談のような
味わいがあり、ラストはすがすがしい。

というわけで、今まで一作も読んだことのない近藤史恵
作品を今後読んでみようと思います。こういう発見がある
からアンソロジーはやめられないですね。

岩井志麻子、角田光代、乃南アサが書く女の怖さが好きな
方で、あんまり深いこと考えずにさらっと読み飛ばせる本が
欲しいかたにはおすすめ。
高野和明、桜庭一樹、石田衣良あたりも星新一を彷彿と
させるような小品を書いてはいますので、星翁ファンなら
買ってみてもいいかと思います。
とはいえ、中古150円までが妥当、かなあ。

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【2010/01/16 08:54】 | おすすめ/本
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