自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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生後6ヶ月、子犬というにはいささか育ちすぎた
ボーダーコリーは、ペットショップのガラスケースに
ぎっちぎちに詰まっていた。ほだされたような
惚れこんだような気持ちで飼い始めたはいいものの・・・

外が怖くて散歩に行けない!
一ヶ月経ってもトイレを覚えない!!
犬の世話が大変で漫画が描けな~い!!!

北海道在住の個性派漫画家・遠藤淑子が描く愛犬ナナ
との日々。

「犬ぐらし」Amazon商品ページ

「今月のわんこ生活」Amazon商品ページ

* * * * * * * * * * * * * * *

別々の媒体に連載され、別々の出版社から発売されて
いますが、実質「今月のわんこ生活」は「犬ぐらし」の
続編です。といっても「今月のわんこ生活」だけ読んでも
支障ありません。「犬ぐらし」はストーリー仕立て、
「今月のわんこ生活」は四コマなので、好みに応じてどうぞ。

こなみかなた「チーズスイートホーム」という子猫漫画が
あります。二巻の推薦文を萩尾望都氏が書いておられまして、

「黒い目に星もないのに、どうしてこんなにかわいいのだろう。」

とあって、ははあなるほどと思った記憶があります。
漫画でも映画でも、可愛い・美しいを表現したいときには目の
中に光を表現するのが一般的ですよね(最近の大河ドラマは
やりすぎだと思いますが)。
ところが「チーズスイートホーム」の主人公の子猫はベタ塗り
黒目なのです。

参考・Amazon「チーズスイートホーム」商品ページ

確かにこれはなかなか斬新なデザインなのかも。

でもね、「犬ぐらし」「今月のわんこ生活」はもっと斬新です。
なんたって、


主役犬ナナの目を描いていない。


表情のキモとも言える目を完全に排除しているんです。
ナナには目の周りから耳にかけて黒いぶち模様があるん
ですが、「犬ぐらし」の表紙を見ていただければわかる
とおり、ぶち模様ごと目もベタ塗り。

ところがこれが可愛いんですよ。
リアクションが薄くて褒めても無表情なナナ。
クールでだっこ嫌いで飼い主に冷たいナナ。
飼い主にばれない拾い食いの技を次々と編み出すナナ。
そんなナナのキャラクターにぴったりなこの造形が、
確実に漫画を面白くしています。(ちなみに、ごく稀に
ナナの目が描かれることがあって、そのときはまた実に
可愛いのです。)

基本的に「言うことを聞かない犬に翻弄される飼い主」
という構図で面白おかしく描かれているのですが、時々
不意打ちのようにじーんとさせられます。

北海道在住なので、北国ならではの悩みも興味深い
です。肉球の間に雪のかたまりがくっついて痛がる
ナナ、かわゆす。

元々絵はうまくないし、キャリアの長い割にうまくなりも
しないのですが、この人の描きたい世界には過不足の
ない絵なんですね。これ、佐々木倫子や谷口ジローの
絵だったら、逆に面白くないんだと思う。

遠藤淑子ファンはもちろん、犬漫画好きや、「とりぱん」
のような地方性を生かした漫画が好きな方にもおすすめ
です。私はファンなので定価で買いますが、古本屋で
半額になってたらファンじゃなくても買いです。

【2010/01/21 08:47】 | おすすめ/漫画
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