FC2ブログ
自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
ある日突然自分が闇の一族「水の巫女」であることを知った狭也。
輝の一族に憧れて育った狭也は、自分の正体を嫌い輝の一族に
救いを求めるが、そこで宮殿の奥に閉じ込められて育った輝の
王子・稚羽矢に出会う。稚羽矢の正体は「風の若子」、闇と光が
出会ったことで、二人と国の運命は大きく揺れ動いてゆく。

神々が地上にいた古代日本を舞台に描く大河ロマン。

Amazon商品ページ

* * * * * * * * * * * * * * * * *

子供に読ませたい、大人もハマれる国産ファンタジー、おすすめ
第三弾です。
第一弾はこちら
第二弾はこちら

小学校五年生で「二分間の冒険」、六年生で「扉のむこうの物語」
に夢中になった子がいたら、中学一年生は「空色勾玉」を読んで
ほしいなという勝手な希望。
設定は複雑ですがお話はわかりやすいので、本好きな子なら
五年生くらいから読めると思います。私は六年生で読んだ覚えが
あります。そして一級下の友達と思いっきりハマって語り合った
覚えがあります。Mちゃん元気かしら。

三部作の一作目ですが、この巻だけ読んでも大丈夫です。個人的
にはこの巻が一番面白いと思うし。

「光」と「闇」というわかりやすく対極なモチーフを扱いながら、
「光」=善、「闇」=悪ではなく、ふたつは対立するものでもない。
こういう考え方は当時の私にはとても新鮮でした。

謀略あり、戦闘あり、国を巻き込んだ壮大な話ですが、核となる
のは狭也と稚羽矢の友情のち恋の物語。野で育ってそこそこ
世知に長けているが教養はない狭也と、宮殿の奥に幽閉されて
育ち頭はいいが世間知らずの稚羽矢が、お互いに反発しやがて
支えあいながら成長する姿が非常に爽やかに描かれています。
最近ローティーン向けの携帯小説まがいな恋愛小説も随分出て
いますが、どうせ恋愛ものを読むならこういうの読んで欲しいな。

脇役も個性的です。烏使いの少年として登場し、中盤で〇〇に
姿をやつし狭也をサポートする鳥彦が好きでした。彼を含め、
狭也を取り囲む人々が、それぞれのやり方で狭也を深く愛して
いて、人物相関図だけ見たら少女漫画の王道「逆ハーレム」
なんですが、物語はそうは行かないのです。ふふふ。

人や物事を見かけで判断しないこと、物事は必ずしも対立関係
にはないこと、良かれと思ってすることが必ずしも良い結果に
ならないこと、それでも努力することは無価値ではないこと、
そういった10代はじめの子たちに伝えたいことがさりげなく
描かれています。

ソフトカバー版も出ていますが、装丁がとてもよいので出来れば
ハードカバーを読むことをおすすめします。国産ジュブナイルの
定番なので、図書館にも割と置いてあります。

Amazon商品ページ

ツイートボタンブログパーツ

【2010/01/30 08:50】 | おすすめ/本・児童
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック