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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
自主映画のフィールドで長く活躍している
前田弘二監督の2005年から2006年の作品を
集めた短編映画集。

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なんだかすごく圧倒されて見入ってしまう、否、
魅入られてしまう映画ばかりです。その理由は、
なんといっても俳優陣のレベルの高さ!どうして
こんな上手い人たちが特に有名でもないのか。
謎。謎です。

各作品の魅力を個別に。敬称略。

1.「女」
同棲カップルの家に突然あがりこんできた謎の
女。気弱な彼氏はつい話を聞いてしまい、彼女
と謎の女の板ばさみになるが・・・。

「謎の女」役の梅野渚がとてつもなくエロく、
気持ち悪く、怖く、かわいそうで、美しいです。
加護愛似の愛くるしい顔立ちなんですが、物語
序盤からなんとなく彼女が背負っている不穏な
空気が、まるでキッチンペーパーの油染みの
ように、舞台となるアパートの一室と、画面全体
を支配していく様は、恐ろしいの一言。きっちり
着込んでいるくせに、パンツいっちょの「彼女」
役・周防美佳の数万倍エロいし。

ちなみに周防美佳がダメという意味ではなく、
彼女は彼女で、台詞もアップも少ないのに見事に
梅野渚の向こうを張っており、この映画の良心と
して機能しています。その間でおろおろする気の
弱い彼氏役・宇野祥平もいい感じ。

2.「鵜野」

幼馴染の鵜野君が妹と二人で上京してきた。住む
ところがないので居候させろという彼の申し出を
ヒモ状態で肩身の狭い主人公は断るが、鵜野君は
恐るべき話の通じない人物なのだった。

「女」で気の弱い男を演じた宇野祥平が今作では
強引で押しが強く人を丸め込む天才のような男を
演じています。同じ関西弁、特に髪型など変えた
わけでもないのに、思わず巻き戻して「女」を見返し
たくなるほど別人。関西弁と正論ぶった屁理屈で
主人公を圧倒する様が長回しでしつこく描写され、
観る側も主人公と同様の息苦しさを感じます。

「女」の梅野渚が後半に登場、主人公の彼女で
気が強くて健康的なキャラクターを演じていて
またも圧倒されます。主人公とじゃれあうシーン
超エロ可愛い。「エロ可愛い」という言葉を初めて
使いたくなりました。

宇野祥平の妹役・赤土万寿子も、ほとんど喋ら
ないのに存在感抜群、で、実は世界観をきっちり
作っているのは主役の吉岡睦雄だという、何この
役者のレベルの高さ、イヤになるわほんともう。

3.「古奈子は男選びが悪い」

可愛いのに、性格もいいのに、なんだか男運の
よくない古奈子。友人の紹介で、「まあ、敢えて
選ぶなら」と思って選んだ男性と付き合い始める
が・・・。

古奈子役の小沢まゆがキュート。ほっそい脚、
長い髪、大きな目に分厚い唇のファニーフェイス。
ちょっと嫌そうに「え」と言うときの曖昧な笑顔、
親友にやり込められて言い返したいけど言い返せ
ない横顔、敢えて付き合い始めた彼氏のことを
ちょっと好きになり始めたときの伏せた照れ顔、
かーわーいーいー!!!

ワンポイントで宇野祥平が出ていたり、面白い
点は色々あるんですが、とにかくヒロインの可愛さを
堪能する映画です。で、この可愛さが演技力に
裏付けられた可愛さなんですよね。美少女アイドルが
この役を演じてもこの可愛さは出ないでしょう。

4.「ラーメン」

「ネギ抜きの味噌ラーメン」の出前先には、全裸
の女が放心したように一人で座っていた。出前の
男と全裸の女の奇妙な出会い。

「鵜野」で兄妹を演じた宇野祥平と赤土万寿子の
二人芝居。

宇野祥平のキャラクターは「女」の彼氏役に近い
のだけど、近いはずなんだけど別人。もうイヤです
この人上手すぎて。

赤土万寿子の見事なプロポーションが物語をとても
悲しくさせています。この人、ほんと何してても
絵になるなあ。

つげ義春の漫画が好きな方、
高木登の脚本作品が好きな方、
演技の真骨頂は映画より舞台でしょ?という方に。

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【2010/02/21 08:52】 | おすすめ/映画
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