自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
ポールはある日、公園で見つけた猫を撫でようと
駆け寄ったところをトラックにはねられてしまった。

目が覚めたとき、ポールは猫になっていた!
助けてくれた白猫のジェニイの指南で、ポールの
猫としての生活が始まる。

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ファンタジー?
いいえ、とびきりのラブストーリーです。

昨日ご紹介した「猫語の教科書」の作者による、
こちらはスタンダードな小説形式の小説です。
私は「猫語の教科書」も好きですが、この作品は
もっと好きです。

猫になってしまったポールは、野良猫ジェニイに
指導されながら、猫としての生活に慣れていきます。
「箱入りの飼い猫だったから猫としての常識はゼロ」
ということで、毛づくろいの仕方、ねずみの獲り方、
他の猫との付き合い方まで、こと細かにジェニイが
教えてくれます。このあたりは猫の習性を詳細に
調べた上で書かれていて、なかなかのリアリティー。

私が特に好きなのは、まだ猫になったばかり、人間
としての意識が強いポールが、ジェニイが捕って
くれたネズミを初めて食べるところ。こんなふうに
書くと、随分グロテスクなシーンのようですが、
気分の悪くなるような描写は全くありません。生きる
こと、誰かと生きることについて考えさせられる
いいシーンです。

さて、人間としては、少年というより児童というべき
年齢のポールですが、そこは成長の早い猫のこと、
数ヶ月過ごすうちにジェニイに精神的にも肉体的にも
追いつき、二匹は恋に落ちます。そして。

結末は内緒です。が、とても素敵で、切なくて、でも
腑に落ちる、ラブストーリーとしてこの上ない結末です。

「猫語の教科書」を読んで気に入った方、
二分間の冒険」など岡田惇作品が好きな方、
映画「小さな恋のメロディ」が好きな方に。
文庫版なら定価でも買いです。

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【2010/02/26 08:45】 | おすすめ/本
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猫豆福耳堂
 たいへんに興味をひかれる内容でありました。
 ぜひ読んでみたいと思います。

 それにしても、猫の文字を拝借しながらも、猫の小説というと「吾輩は猫である」くらいしか読んだことがなくて、冷汗ものであります。

猫豆福耳堂さんへ
おもちゃ
前日にご紹介している「猫語の教科書」なんかは、きっと作品のお役に立ちますよ!ぜひぜひ併せて読んでみてください♪

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コメント
この記事へのコメント
 たいへんに興味をひかれる内容でありました。
 ぜひ読んでみたいと思います。

 それにしても、猫の文字を拝借しながらも、猫の小説というと「吾輩は猫である」くらいしか読んだことがなくて、冷汗ものであります。
2010/02/26(Fri) 17:45 | URL  | 猫豆福耳堂 #-[ 編集]
猫豆福耳堂さんへ
前日にご紹介している「猫語の教科書」なんかは、きっと作品のお役に立ちますよ!ぜひぜひ併せて読んでみてください♪
2010/02/28(Sun) 00:48 | URL  | おもちゃ #-[ 編集]
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