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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
産むことのできなかったあの人との子供。
吹っ切るために、あの人とあの人の奥さんの
子供を見に行った。なのに、気がついたら
私は、赤ん坊を盗んで逃げていた・・・。

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私が紹介するまでもない超メジャー作品ですが、
あまりに良かったのでご紹介します。

一人称と三人称の使い分けが絶妙です。

プロローグは「希和子」の一人称。追い詰められ
特殊な心理状態のヒロインですが、一人称主観で
描くことによって読者もすんなりとその心理に
同調できます。

赤ん坊をさらってからは三人称。行き当たり
ばったりに赤ん坊を連れて逃げ回る「希和子」を
俯瞰で眺めるうちに、「がんばれ!逃げろ!」と
応援してしまっている自分に気づきました。尚、
このくだりの展開は本当に先が読めず見事です。
「今度こそ捕まるんじゃないか」というスリルが
たまりません。

そして、中盤以降・・・は、ネタバレすぎるので
内緒。

表紙を合わせて3.2cmのハードカバーを一気に
読んでしまいました。そして最後から二番目の章
では号泣しました。ネタバレせずに気持ちだけ
伝えるとしたら、映画「風の谷のナウシカ」の
終盤で「なんといういたわりと友愛じゃ」と呟く
婆様の気持ち・・・ふざけてませんよ!ふざけて
ませんって!他にいい例えが見つからなくて、
すみません。

この物語を「負の連鎖」ととらえる読者も少なく
ないようですが、私は非常に前向きなお話だと
思います。読後感は保証します。

最終章は個人的には蛇足のように思いました。
蛇足というか、あのエピソードはあってもいい
けどもうちょっと客観的に描いて欲しかったと
いうか。他の人の意見も聞きたいところです。

子供を産むということについてぼんやりとでも
考えたことのある女性なら、定価でも買いだと
思います。もちろん、男性が読んでも満喫できる
と思います。

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【2010/03/10 08:53】 | おすすめ/本
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