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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
つぐみのあだ名は「ミス原発」。35歳にして管理職。
でも恋愛ではいつも相手のいる男にばかり惚れる。
気づけば今回も、長い不倫生活に疲れ果てていた…。

長期休暇を取り、亡き祖母の家に行ってみると、
初老の男がいた。海江田、52歳、大学教授、関西弁、
メガネ、図々しい、あつかましい、無遠慮で粗雑、
そして、かつて祖母に想いを寄せていた人。

つぐみと海江田の奇妙な同居のちラブストーリー。
全三巻。

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もう結構各方面で話題になってますが、このたび完結
しましたので改めましてこのブログでもおすすめします。

主眼はヒーロー・海江田の造形でしょう。作者の画力が
遺憾なく発揮され、「初老の男」の色気がむんむん(笑)
伝わってきます。少女漫画によくある、少年キャラ描いて
目の下と口のはじにちょちょっと線入れてシワを表現、
はい一丁上がり、では決してないのです。痩せている
のにたるんでいるアゴの下のライン、骨ばってかさついた
ひじの辺り、そういったリアルな「加齢」がきちんと表現
されています。それでいて尚且つ、普通の(年上趣味で
ない)女性が読んでも、海江田の色気を感じることが
できる。まさに漫画。漫画表現の髄。

「男おひとりさま」を地でやってきた海江田のひねくれた
性格も非常によく描けています。「飛び降りて死にたい」
と言ったつぐみを止めもせずに「後始末が大変だから
これに入って飛び降りろ」と特大のゴミ袋を差し出したり
するところなんか最高。17歳年下のつぐみに対して、
基本的には上から目線なんですが、不意に「こんな
おっさんが若い女に惚れられるわけない」的考えに
とりつかれてすごく後ろ向きになったり。やや伝法な
関西弁がいい具合に横柄でありいじらしくもあり。

じんわりとスタートする一巻、新キャラ大登場で先の
読めない二巻と来て、三巻は韓流ドラマもかくやの
大スペクタクルのち大団円。安心してはらはらできる
上質の「大人のための少女漫画」です。せっかく完結
したてですから、定価で大人買いをどうぞ。

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【2010/03/14 08:04】 | おすすめ/漫画
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