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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
 ここは閻魔大王の館。訪れた老紳士ヘンリーは、
「自分は地獄行きに決まっている、早く裁きを」と
求める。忙しくてヘンリーの記録すら読んでいない
閻魔大王だが、ちょっとしたハプニングをきっかけに
ヘンリーの人生に興味を持ち、ヘンリー自身にその
一生を語らせてみることにする。

一人の男の人生を回想形式で軽妙かつキュートに
描く、ロマンティック・コメディー。1943年、アメリカ。

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出演している俳優がみんな素晴らしくキュートでラブ
リー!セットも衣装も可愛らしくて、画面の色味も
絵本のように鮮やかで美しく、ストーリーは波乱を
含みながらも常に愛にあふれています。
これこそロマンティック・コメディー!

色味が美しいのは、テクニカラーという撮影方法の
せいなんですね。テクニカラーについては、この方の
ブログ
が詳しいです。そしてこの美しい色合いには、
やっぱり腰のふくらんだドレスや羽根つき帽子や
絹の手袋が似合うんですね。セーラー服にニーハイ
ソックスじゃこうはいかない。

主人公はとんでもない女好きの放蕩息子なのですが、
演じるドン・アメチーの品のよいキュートさで、女たらし
でも許せる気がしてくるから不思議。ドン・アメチーを
ご存知ない、俳優にもそんなに詳しくない方のために
日本人で例えると、井上順です。「お世話になりました」
の井上順。「ラヂオの時間」の、戸田惠子演じる千本
ノッコの相手役を務める、お調子者の声優役の井上順。
時代から言うと逆で、むしろ井上順が古きよき時代の
ハイカラさを受け継いだ稀有な俳優なんでしょうけれど、
ともかく、品があって甘やかでちょっと気障でキュート。
しかしこの段落、井上順って言い過ぎですね。しかも
呼び捨て。すみません。

ヒロイン演じるジーン・ティアニーはディズニーアニメの
お姫様がそのまま実写になったかのような気高い美しさ。
「あなたなんか大ッ嫌いよ」って言いながらキスされるのが
映画史上一番似合う女優じゃないかと思います。

主人公のおじいちゃん役のチャールズ・コバーンも洒脱で、
ってキリがないんですよ。出てくる人みんな魅力的だから、
全員分これをやらなくちゃいけなくなっちゃう。

さて、女好きの放蕩息子が、女好きで放蕩し放題の人生を
回想し終わりまして、閻魔大王が判決を下すわけですが、
ここで題名の「天国は待ってくれる」の意味が分かります。
泣けます。ただの女好きの放蕩物語では、ロマンティック・
コメディーではなくてラブ・コメディーですからね。

ちょっと蛇足なんですが、字幕はとてもいいです。とても
いいんですが、英語の台詞が非常に練られていて、英語
ならではのくすぐりやユーモアがたっぷり含まれている
ので、できればなるべく台詞に耳を澄ませてみてください。
特に主人公のおじいちゃんと、フランス人のメイドの台詞、
傑作です!

レンタルはあまり出回っていないそうですが、機会が
ありましたらぜひ。ていうか、Amazonで千五百円弱なら
買ってもいいかも。私は知人に借りて観ました。

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【2010/03/24 08:05】 | おすすめ/映画
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