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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
万全の体制で臨んだ誘拐事件。現場は楽勝ムード。
しかし巻島は何か違和感を感じていた。

果たして事件は最悪の展開を見せ、巻島自身も
どん底を味わうことになった。

もう第一線には復帰できない。そう思っていた巻島を、
数年後、巨大な舞台が待ち受けていた・・・。

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非常にのめりこんで読みました。移動中のひまつぶし用に
上巻を買ったのに、帰りに遠回りして下巻を買い込み、
へとへとなのに夜更かしして一気読みした記憶があります。

柱となっているのは連続殺人事件で、登場人物は大半が
刑事。なのに刑事ドラマでもサスペンスでもなく、
人間ドラマに仕上がっているところが最大の特徴です。
おおざっぱに言って、警察版「白い巨塔」。「この事件どう
なっちゃうんだろう」、という興味より、「この人たち何を
しでかしてくれるんだろう」、という興味で読み進んで
しまいます。これって、日常に近い感覚ですよね。つまり
殺人という、日常の世界からはかけ離れた題材を扱って
いるにも関わらず、極めてリアルな感覚で読めるのが
この作品のすごいところです。

登場人物の数はかなり多いのですが、キャラクターが
特徴あってリアルなので「あれ、この人誰だっけ?」と
なることはほとんどなく、頭の中に人物たちが生き生きと
立ち上がります。私のイチオシキャラは、主人公・巻島の
女房役となるロートル刑事の津田。彼が遺族と語り合う
シーンには泣かされました。

文体も歯切れ良く読みやすいです。ちょっと比喩が詩的
すぎるようにも感じますが。

おあつらえむきに上下巻なので、気になる方はまず上巻
だけ買ってみてもよいと思います。これは定価買いの価値
おおありです。映画を先に観た方、キャスティングはかなり
原作に忠実なので、映画が気に入ったなら「買い」です。

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【2010/03/28 08:35】 | おすすめ/本
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