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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
「人生は往々にしてベタなもんよ~」
とミルはこともなげに言って僕のアパートに住み着いた。
姿は16歳の女子高生、中身は86歳のおばあちゃん、
しかしてその正体は…化け猫。

萌え系美少女とひとつ屋根の下ラブ…なんてもう古い。
萌えもラブもないミルと『僕』の暮らしがむやみと切なく
愛おしい日常淡々コメディ。以下続刊。

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猫の化身の制服美少女とひとつ屋根の下生活、萌え系
漫画のコッテコテの定型文的設定なわけですが。

萌え、ありません。
ラブ、ありません。
エロ、清々しいほどありません。

第一、ミルの見た目があんまり可愛くないんですよ。
つり目の三白眼だし、まつげ長いわけでもないし、あごも
とがっててまるで猫。「萌え」というには愛嬌が足りません。

でもそこがいいんです。超絶美少女ではない、やることが
おばあちゃん臭い、島根弁まるだしの、なんだかその辺に
いそうな生活感のあるミルが、「私、標準語似合わんねえ」
と言って照れ笑いしたり、嬉しそうに浴衣を着てみせたり
すると、年下の親戚の子に久々に会ってなつかれたような
ほんわかした感覚になります。「萌え」とは、多分ちょっと
違う、かな?

主人公もそんな感じで、「萌え」ではなく「家族になっていく」
感覚でミルと仲良くなっていきます。主人公の友人の台詞、
「シスコンとか彼女ができて浮かれてるとかじゃなく、単身
赴任先に妻が来たって感じ」がぴったり来る空気感です。
健康な大学生男子らしく、たまにミルを女の子として意識
してしまったりもするのですが、ミルが猫でおばあちゃんな
こともあってそれ以上のことは起こらず。むしろ、猫エサや
トイレを一式揃えたらお金がなくなってバイトしなきゃ、とか、
人間のときの服を買ってやらなきゃ、とか、かなり生活感が
濃いめの展開が続きます。これが妙に心地よいんです。

2巻以降で流れが変わるかもしれませんが、この1巻だけ
でも読んでほしい作品です。ラブコメがラブ過多になる前の
懐かしいにおいのする、だけど新しい作品です。

「めぞん一刻」が好きな方にはかなりおすすめです。って
言ったら、雰囲気が伝わるかしら。

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【2010/05/20 08:50】 | おすすめ/漫画
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