自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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夏休みの職員室で目撃したのは、可愛くて人気者の
担任・ヅカちゃんが泣きじゃくるのを学級委員の阿部
君がなだめる姿だった。阿部君は追いかけてきて、
もうすぐ受験だし別れ話をしていたんだと言う。

だけど休み明け、ヅカちゃんがもうすぐ結婚すること
が分かって…。(「阿部君と黒羽さん」)

かなり屈折してる、結構すれてる、だけど、だからこそ
純粋な少年少女を描く短編集。

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冒頭作の阿部君、ヅカちゃん、黒羽さん(主人公)の
バランスがとても良いです。冷酷メガネ君の振りをして
実はヅカちゃんのために身を引く阿部君、阿部君に
甘え弱さを武器にして上手いことやってしまうヅカちゃん、
そんな二人に憤りを感じながらも余り深く考えず「結婚式
ブチ壊せ」だの「あたしとつきあおう」だの突っ走っちゃう
黒羽さん。三人に三人ともダメなところと愛すべきところ
があって、割と身も蓋もないお話なのに読後感が爽やか
です。

ほかに、ある日突然家に住み着いた吸血鬼(?)との
ドタバタコメディ、幼稚園児の娘が夢中な若い保父さんに
本気で嫉妬するお父さんの奮闘記、久々に再会した幼な
馴染みの美少女がレズ疑惑で悶々とする友情以上恋愛
未満もの、男女四人の片思いが交錯する学園コメディ、
どれも生々しい感情を扱いながらちょっと笑えて後味
すっきりなところが特徴です。

あと、ちょっとマニアックな話ですが、制服の着こなしが
リアルで良いです。なんたって表紙からして、女の子二人
のうち一人はスカートの下にジャージの短パンを履き、
もう一人は制服の上にジャージをすっぽり着てるんです。
割とファンタジックな絵柄ですが、こういうディテールが
現実感とのバランスをとっているように思います。

1990~2000年代の「花とゆめ」が好きだった方に特に
おすすめ。
それ以外でも、ちょっと痛々しいお話がいい、でも余り
深刻なのは読みたくない、という気分のときにおすすめ。
中古で350円くらいなら「買い」です。

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【2010/06/29 08:03】 | おすすめ/漫画
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