自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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東京で「女」として暮らす満。彼氏も出来て楽しい毎日の
はずが、ある日アパートに帰ると田舎の父が居座っていた!
とっさに「満の彼女」の「ノリカ」と名乗る満だが、「ノリカ」と
して父と暮らすうちに…。(「父と息子とブリ大根」)

こそばゆくてちょっともやもやする短編集。

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昨日とご紹介したのと同じ作者の同じ出版社からの短編集
です。昨日ご紹介した「曲がり角のボクら」に比べて、それ程
激しい感情は描かれていません。その代わり読み終わった
ときのもやもや感がすごい。作品としてすっきりしない、完成
度が低いというのではもちろんなく、主人公が抱える複雑で
ユニークでだけど普遍的な感情を追体験できるほどしっかり
描きこまれている作品ばかり、ということです。

もやもや感が強いのは、ジェンダーを扱った作品が多いせい
もあるかも。父と元・息子(現・娘)や、姉のふりをして男と会う
弟など、性別を飛び越えたお話が多く収録されています。

おすすめは冒頭にあらすじを乗せた「父と息子とブリ大根」。
息子であることを隠して父と暮らす生活の中に、父子家庭の
回想が絶妙に挿入されていて泣かされます。いわゆる「いい
話」になってしまいそうなところですが、どこにでもいそうな
「クソ親父」の父と、これまたどこにでもいそうな「どスケベ
ダメ男(でもやるときはやる)」の彼氏のキャラクターが実に
上手く均衡を取っています。

尚、作者は自他共に認めるメガネ男子マニア。本書にも多く
メガネ男子が登場します。その辺りのマニアにもおすすめ。

曲がり角のボクら」を気に入った方、
自分の性別に軽い違和感を感じた事のある方、
一方的な好意って暴力だと思うけど口に出せない方、
そしてしつこいけどメガネ男子好きの方に。

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【2010/06/30 08:08】 | おすすめ/漫画
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