自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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仮装パーティーで乞食に扮したはいいけど、本物の
乞食に間違えられて追い出されたわがまま姫は…。
(「かわいそうなお姫様」)

戦国の世。双子の兄が急死し、身代りを務めること
になった男勝りの姫。しかし型破りの隣国の若侍に
出会い…。(「おくらeighteen」)

余りの性格の悪さにお城から捨てられたお姫様と、
余りの身体の大きさにお城に居場所がない王子様。
二人と小人たちの非日常的日常。(「森の中」)

東西のお姫様の話を集めた、著者の90年代前半の
短編の再録コミックス。

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お姫様もの、というよりは、著者王道の「破天荒な女の
子を見守るちょっと枯れててちょっとダメですごく優しい
男の人」という構図ばかり集めた短編集になっています。
良く考えたら最新完結作の「娚の一生」もそういう構図
なんですよね。一貫してるな。

しかし、一貫して同じ構図を描き続けても、どれも面白く
どれも他の作品とまったく似ていないというのが、やはり
西炯子の上手さというか才能というか良さというか。
お話の筋が違うのも勿論ですが、やはりシーンの描き方、
カットの割り方が上手いんです。

私が一番好きなのは、「かわいそうなお姫様」のラスト
シーン。

お姫様がお城へ帰り、今までお姫様に恋愛感情なんか
見せなかった仕立て屋が、彼女が落としていったリボン
を拾い上げて自分の商売道具に結びつけます。

無表情な横顔。

ページをめくると最終ページ。ページをまるまる使った
やや遠景の大ゴマ。彼はいつもの気楽な表情に戻って
仕立物をしており、窓の外には…

この、窓の外に見えてるものがいいんですよ!
何が見えてるかは、読んでみてのお楽しみ。
同じあらすじでもラストのコマは色々と描きようがあると
思うんですが、この描き方だからこそ少女漫画であり
ながらおとぎ話でありえる、そういう終わり方です。

少女漫画としてもおとぎ話としても楽しめる素敵な一冊
です。ふと思ったけど、大島弓子や須藤真澄が好きな
方におすすめしたいかも。寓話具合と毒具合と王道
具合がいい感じなのです。

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【2010/09/26 08:47】 | おすすめ/漫画
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