自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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「パンツ」が存在しなかった二十世紀初めごろから
現代まで、日本の女性の下着にまつわる羞恥心を
大量の資料とともに考察する。

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「現代史」と銘打ってありますが読み物です。考察
部分は論拠が弱い、推測、飛躍だらけなので、
鵜呑みにすべきではありません。

ただ、女性の下着(或いは下着をつけないこと)に
関する羞恥心についての文献(創作物含む)をこれ
だけ集めた本は他にないでしょうから、読み物と
しては非常に面白いです。

有名な白木屋の火事の話から、女性が立って用を
足していた時代の話や、パンツどころかもっと色々
見えてしまっても平気だったというエピソードは、
今の自分に照らし合わせると考えられないだけに
とても面白いです。

で、それ以上に面白いのが、女性が気にしようが
気にしまいが、男性の「見たい」という欲望のあほ
らしいほどの熱烈さです。例えば、映画人たちは
河原での撮影がとても楽しみだった。なぜなら、
土手でしゃがんで見物している近所の女性たちの
スカートの中が見えるから…なんて話を読むと、
古き良き映画人のイメージががらがらと崩れ去る
とともに、なんだか妙に微笑ましい気持ちになり
ます。教科書に載っているような文豪や知識人、
芸術家も数多く登場し、読んでいるこっちが脱力
するほどパンツを見るために四苦八苦してます。

下着と羞恥心の話が軸ではありますが、さまざま
雑学も含まれていて、そのあたりも中々読み応え
があります。招き猫の由来。清潔観の変遷。大正
時代の百貨店清掃員のちょっと変わった副収入、
などなど。

下着にまつわる読み物としても、男女の感情の
すれ違いにまつわる読み物としても、また下着
以外の風俗にまつわる読み物としても、するする
読めて面白い一冊です。女性が読んでも不快な
表現がないのも良いところです。

何か変わったものが読みたい方におすすめ。
図書館などで探してみてもいいかも。

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【2010/09/27 07:56】 | おすすめ/本
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