自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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淡々としていて、ちょっとへん。

片っぽだけがゲイの双子の兄弟。
男の幽霊と同居する、一人暮らしの女。
昔の彼女の結婚式で、彼女の別の元彼女と出会い
恋に落ちる女。

性とか生活とか人生とか、ちょっとままならない、
でもどうにかなる日々を描いたオムニバス短編集。
二巻完結。

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英語の副題が「Happy-Go-Lucky Days」なので、
「どうにかなる日々」の意味は「ケ・セラ・セラ」だと思うの
ですが、どっちかというと「頭がどうにかなりそうな日々」
を描いていたり。でも読み終わると自分の人生について
「どうにかなるさ、ケ・セラ・セラ」と思えます。

一本が24ページの短編で、ある話の主人公が別の話の
脇役だったりとちょこっとだけ緩くつながっていますが、
一話完結ものとして読めます。割と分厚いので、部屋に
置いておいて気が向いたときにちょっとずつ読むのにも
いい感じ。

私が一番好きな話は、祖父母でも区別がつかないくらい
そっくりな双子で、片っぽがゲイ、という兄弟の話。ゲイ
の子が片割れにカミングアウトするシーンで、ストレート
の片割れは「気持ち悪い」「自分の自己満足でカミング
アウトするな」と思う様ののしります。「俺と同じ顔で同じ
声で彼氏といちゃつくのか」とも。彼氏のことも「ホモの
人」呼ばわり。最近よくあるファッション的にゲイを取り
入れたような作品とは全然違ってリアルに残酷です。
でも、ののしりながら同時に後悔していたり、「全然
理解できないけど分かるよ、分かりたい」と思っていたり。
ゲイの子のほうも、ののしられながら、それこそ気持ち
悪いくらいしつこく理解を求め続けたり。こちらもリアルに
残酷。

ああ、どうにかなりそう。
ああ、どうにかなるさ。

非常にデッサンがしっかりしていて、「床にだらしなく
座ったまま電話台に手を伸ばして電話を取ろうとする
20代女性の後ろ姿」なんてコマもさらりと完璧に描かれ
ているので、お気に入りの映画のDVDをつけっぱなしに
しておくような感覚でぱらぱら斜め読みするのも楽しい
です。おすすめ。

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【2010/10/09 14:03】 | おすすめ/漫画
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