自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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本人至って普通なのにあらゆる種類の変態に
好かれちゃう女子高生・ヤエコ。
容姿・性格・仕事能力・家柄、あらゆる点に
おいて完璧なのに、小学生以下の女の子しか
愛せない男性・六郎。

二人がもがきながら「普通に」恋しようとする
ドタバタラブコメディ。

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ハイテンションでばかばかしいコメディですが、
すごくシビアな考え方に基づいています。
それは、

「人は簡単には変わらない。自分で変えようと
思ってもなかなか変わらないし、ましてや他人
には絶対に変えられない。」

という考え方。

好きな相手と分かりあいたい。それは、相手を
理解したいという気持ちであると同時に、相手を
変えたいという気持ちでもあります。相手を
自分の枠にはめたいという気持ちでもあります。
うっかりすると非常にエゴイスティックなものに
すり替わりがちな気持ちです。

主人公のヤエコは、年齢ひとけたの幼女しか
愛せない男性・六郎を理解しようと奮闘します
が、奮闘の方向性が無意識のうちに偏見に
満ちていて、あさっての方向へ行ったり、六郎を
傷つけたりします。時には六郎に「まとも」に
なってもらおうと頑張りますが、それは六郎を
追い詰めることでしかありません。

六郎は六郎で、物語の中でロリコンになった
原因を自分でつきとめるのですが、その原因が
排除されたらロリコンじゃなくなるかと言えば
そんなことは全くありません。きっかけはどう
あれ、今の六郎を作ったのは六郎自身で、
本人も意識していないレベルまでそれは浸透
しているのです。

ヤエコと六郎のドタバタが起きるたびに、
「だからね、人を変えようとか、変わろうとか、
ほぼ無駄なんだよ。それはただのエゴなの。」
作者がそう語っているような印象を受けます。
超シビア。笑える話であればあるほど、読後感
シビア。

でも、シビアにしっぱなしじゃ終わらないところ
がこの作者のうまいところです。

変えようとか変わろうとかは無理。ただのエゴ。
おまけにエゴを捨てるなんてことも無理。
でもそれでも、人は理解し合おうと努力すること
はできる。相手に好意を伝えることもできる。
その方法はね…

と、方法を示して、物語は大団円で終わります。
やっぱりラブストーリーはこうでないと!という
終わり方です。
正確にはもうひとひねりあって、このひとひねり
も私は大好きなんですが。

基本的にはありえない変態さんばかり出てきて
無責任に笑える、でも深く読もうと思うと読める、
なかなか他にない漫画です。おすすめ。

あ、絵柄は可愛いですが変態さんたちはエグい
ほど変態なので、そのあたり注意です。

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【2010/11/25 08:22】 | おすすめ/漫画
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