自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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漱石オタクが描く、漱石と友人・弟子たちに
まつわる四コマ。

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以下続刊ですが、これ一冊だけでも読める
のと、かなり面白かったのでご紹介します。

企画ものかと思って読んでみたら、もともと
夏目漱石が大好きな方が同人的に描いて
いらっしゃったのを、編集者がくどいてWEB
連載になったという経緯らしいです。そして
そこがこの作品の勝因。

たくさんの資料を参照し、複雑な人間関係
を描いているのですが、作者の中で時間を
かけて消化されている内容なので、四コマ
としてのおさまりがとても良いんです。
1、2コマ目には皆が知っている、或いは
想像できる範囲のエピソードを持ってきて、
3コマ目で漱石や周囲の人の意外な面を
見せ、4コマ目でさらに意外な笑える面を
紹介したり作者自身の想像を付け加えたり
して落とす。流れがとても綺麗です。
企画ものだとこうはいかないんですよね。

作者自身の性格による部分も大いにあると
思います。ある分野を知れば知るほど、
普通の人がどの程度その分野に知識が
あるかが理解できなくなったりするものです
が、この作者は「一般の人が漱石にどんな
イメージを持っているか、どんなことを知っ
ているか、どんなことを知りたいか」を理解
しています。また、事実と、諸説ある内容と、
自分の想像の区別がはっきりしています。
これはかなり理性的でないとできないこと
だと思います。

絵柄もすっきりして、可愛らしくて、四コマ
向き。文豪たちの美化も、個人的には許容
できる範囲でした。
(表紙と、裏表紙の四コマで絵柄が確認
できます。)

漱石や彼の周りの人々が書いた文章が
コラム的に収録されているのも良いところ
です。特に漱石がデビュー前の芥川龍之介
に宛てて書いた二通の手紙は必見です。
小説家を目指す学生のためにプロの小説家
が書いた手紙なわけですが、現代の普通の
学生・社会人が読んでも大いに励まされる
内容です。

私の好きな内田百けん先生のエピソードは
あまりありませんでしたが、今までよく知ら
なかった他の弟子たちに興味が湧いてきま
した。

「漱石とか、芥川龍之介とか、あのへんの
時代になんとなーく興味があるんだけど、
何から読んだらいいか分かんないし、あの
時代の文章って言葉が難しいし」という方に
大変おすすめな、入門書的な漫画です。

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【2010/11/29 08:10】 | おすすめ/漫画
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