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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
人間の価値が全て「株価」で現され、公開される
社会。貧しい家庭から「エリート枠」にまで自力で
のし上がった裕二だったが…。(「暴落」)

目が覚めると、俺はビルとビルのすき間のような
ところ、鉄扉で道路から仕切られた場所に手錠で
つながれていた。驚きはしたものの、両側には
オフィスビル、鉄扉の向こうは公道、すぐに誰か
が気づいて助けてくれるものと思っていたが…。
(「受難」)

人類が被差別民「テング」と差別民「豚」に分かれ
ている社会。「豚」でありながら「テング」への差別
に心を痛める主人公は、ある「テング」の母子を
助けるが…。(「鼻」・第14回日本ホラー小説大賞
短編賞受賞作)

理詰めと理不尽が交錯する、傑作ホラー短編集。

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* * * * * * * * * * * * * *

三作品とも、その世界での理屈はすごく通っています。
でも、その世界自体が、どうしようもなく狂っています。
主人公は、その世界の中では必然の、しかし読者目線
で見ると理不尽極まりない最悪の事態に晒されます。

エログロ抜きの筒井康隆。
或いは、性悪説に基づいた伊坂幸太郎。
つまりは、星新一ダークサイド。
そんな感じ。
確実に読者を選ぶ作品ですが、選ばれるタイプの(笑)
読者さんにはぜひ読んでいただきたいです。

そのひとつの基準となるのが表紙。
この赤黒二色の表紙を見てわくわくしちゃう方はきっと
本編も楽しめると思います。

私が一番好きなのは「暴落」。人間の価値が株価で
表され、ネットでリアルタイムに上がり下がりが確認
できる、というワンアイディアの作品ですが、そういう
システムから派生する商売やら法律やらの描写が
リアルで、「ほんとにこんな社会になりうるのでは?」
といううすら寒いスリルが味わえます。

というわけで、Amazonや本屋さんで表紙を見かけて
ぴんと来たらぜひ。

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【2010/12/01 07:57】 | おすすめ/本
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かっしー
あれ?後に誰かいません?

かっしーさんへ
外山弥生
だだだだからいませんってば!!!

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コメント
この記事へのコメント
あれ?後に誰かいません?
2010/12/01(Wed) 09:04 | URL  | かっしー #-[ 編集]
かっしーさんへ
だだだだからいませんってば!!!
2010/12/01(Wed) 17:08 | URL  | 外山弥生 #-[ 編集]
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