自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
マザコン、注射マニア、常識ゼロのトンデモ神経科医、
伊良部。型破りの治療でどんな症状でも治します…?

一話完結の短編ドタバタコメディ。

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今更読みました。
面白かった!!!

一話完結で、水戸黄門並みに展開はパターン化されて
います。ヘンな症状の患者が登場する、患者が伊良部
の変人っぷりに驚く、伊良部の型破りな治療とますます
悪化する患者の症状、小さなどんでん返しで大団円。
患者の症状は全快する場合もあればそうでない場合も
あるんですが、基本的にハッピーエンドなので、とても
安心して読めます。

その安心展開を面白く読ませる仕掛けは「ヘンな症状」
と「とんでもない治療」なわけですが、これがなかなか
素敵。特に「とんでもない治療」は、夜中の公営プール
に患者と一緒に侵入してみたり、ブランドものを貢いで
みたり、はたまた何にもしなかったりと、「治療なの?」
と言いたくなるようなものばかりで、最初はそれがバカ
バカしくて面白いのですが、シリーズを読み進めるに
つれて「この治療法でどうやって解決に持っていくん
だろう?」というワクワク感になっていきます。

それと、患者たちには共通点があります。
それは、「孤独」。
仕事でそれなりに成功していたり、家族がいたりして
も、症状について親身になってくれる人がいない。
話を聴いてくれる人がいない。いないと思い込んでる。
それで仕方なく、トンデモ医者でもいないよりマシと
ばかりに通いつめる。これ、わりとぎくっとしますね。
自分で自分を孤独に追い込む、孤独と思い込む、
わりと誰にでもある経験だと思います。私もあります。
ありえない症状の患者たちを無責任に面白がって
読んでいたのに、突然、自分の物語だと気づかされる
シニカルさ。上手いです。

映画にもなってますが、あのキャスティングはベスト
だと思います。イメージぴったり。

というわけで、映画は観たけど原作は読んでない方、
ちょっぴり病んでたor病んでる自分に自覚のある方、
あと、単純に気楽に読める短編が読みたい方に
おすすめです。

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【2010/12/04 08:40】 | おすすめ/本
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