自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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好きで好きでやっと告白してつきあえたのに、
つきあった途端いろんなことが気持ち悪くなった。

私はリリト。
イブの前の、アダムの妻。
でもアダムはイブとともに楽園を去ってしまった…。

ある高校の演劇部とその周りの生徒たちの、
リアルでリリカルで痛々しくて瑞々しい短編連作集。

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絵柄は地味でネオ青年漫画的(フェローズとか)、

登場人物は割と卑怯だったり打算的だったりで若めの
レディース漫画的(フィールヤングとか)、

物語とモチーフはリリカルでザ・少女漫画!

な、不思議な漫画です。

このちぐはぐさが読むほどにひっかかるのですが、
それが却って物語全体を強くしているというか。

美人じゃない女の子に惚れちゃったモテ系男の子が、
「この子世界一可愛い」と「オレ頭おかしい」の間を
忙しく行ったりきたりした挙句、「こういう顔かー…
でもすげーかわいいと思う」に着地する様とか、

母一人子一人で明るく素直な良い子に育ち、初めて
好きになった人と付き合っているスポーツ系美少女、
なのにあっさり彼氏の携帯をのぞき見しちゃって、
あっさりのぞいた割にはものすごく後悔してる様とか、

好きな男の子がテニスの腕を上げたのをほめたい
のにどうやっても伝わらない、本人は伝えようとして
いるのだけど客観的に見ると伝える気すらないように
見えるほど表現の下手くそな女の子の表現する様とか、

そういうのが、聖書をモチーフにしたロマンティックな
物語にまとわりついていて、

絵柄がディテールのリアルさも物語のリリカルさも
ぐっと押し込めて、何気ない地味なお話みたいに
まとめている。

これがよいのです。絶妙なバランスです。

ヤマシタトモコ「イルミナシオン」、志村貴子「敷居の
住人」、桑田乃梨子「青紫の森」が好きな方に強烈
プッシュしたいです。

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【2010/12/10 08:10】 | おすすめ/漫画
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