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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
プールサイドにやってきた老人は、若いアメリカ兵に
奇妙な賭けを持ちかけた。

「お前の自慢のライターを10回連続でつけることが
できたなら、私のキャデラックをやろう。しかし、1回
でもできなかったなら、お前の小指をもらう」
(『南から来た男』)

静かな狂気とそれ以上に狂気的な愛情をはらんだ
短編集。

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昨日に引き続き、英語作品のご紹介です。

大人向けです。英単語も文法もそれなりに難しい
です。ただ、必要な単語はすべて巻末のミニ辞書
に収録されているし、巻頭にポイントが書かれて
いるので、表紙に書かれているTOIEC点数がなく
ても読めます、大丈夫。

そして、話が面白い!こういう英語教材的な本
は、英語は確かに簡単だけどストーリーが
つまらなくて、「これ、日本語だったら読まないし
買わないなあ、なんか『お勉強感』満載だなあ」
と思わされることが多いのですが、この短編集
はとても面白いです。

表題作は賭けの行方がどうなるかと思って読み
進めると思いもよらないオチにあっと言わされ
ます。

私が好きなのは、同時収録の『天国への登り道』
です。時間を守れない旦那さんに振り回される
気の良い奥さんが無声映画のようなおしゃれな
コミカルさで描かれているかと思うと…。

阿刀田高、星新一が好きならこの短編も好き
だと思います。ぜひ!

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あっ、言い忘れてましたが、朗読CDつきです。

【2011/01/06 07:41】 | おすすめ/本
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