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自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
正岡子規が、当時日本に入ってきたばかりの「ベースボール」
のルールを開設したエッセイであり簡易ルールブック。

正岡子規は極めて真面目に書いているのですが、今読むと
やたら面白い!

著作権切れ、著作権フリーの作品が多数アップされている
「青空文庫」で無料で閲覧できます。

青空文庫該当ページ

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清水義範ファンは必見です!

パスティーシュじゃないんですよ、真面目に「ベースボール」
について説明している文章なんですけど、「(当時)マイナーな
スポーツを」「大真面目に」「文語体で」説明されると、絶妙に
面白おかしいのです。

例えば「ベースボールに要するもの」として、ボールとバットの
説明がされるんですが(そんな説明からしなきゃいけないくらい、
マイナーだったんですね、当時…)、

「皮にて包みたる小球(直径二寸ばかりにして中は護謨、糸の
類にて充実したるもの)投者が投げたる球を打つべき木の棒
(長さ四尺ばかりにして先の方やや太く手にて持つ処やや細き
もの)」

という調子です。清水義範の名短編「取扱説明書」を彷彿と
させるでしょ?

単語も全部漢字で書いて、カタカナでルビを振ってあるん
ですが、これがまた面白いです。

イニングは「小勝負」。
ゲームは「全勝負」。
ファースト、セカンド、サードは「番人」!
スコアラーは「幹事」!

今とはいろいろ違うルールもあって、例えば、ちゃんとした
野球場がないので、ホームランがないようです。塁を全部
回って帰れば一点というシンプルなルールのみ。
よく晴れた日、ひろーい野原で、どかんと一発大きい打球!
あわあわしながら草むらを果てしなく追っかけていく外野手、
野次を飛ばす観客、悠々と塁を回るバッター…なんていう、
のどかな風景が目に浮かびます。

清水義範ファンにも野球ファンにもおすすめした名エッセイ
です。

青空文庫該当ページ

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