自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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「生きてくほうがつらいのにさ
でも いっしょにやってくか…」

「「がっかり」ってのはもうちっと―
離れとる相手にしか持てん気持ちだ
わしはただ おまえと一緒に―
悲しいと思ったり 恥ずかしく感じたり
なんだかくやしかったり
時には 自分のことを棚に上げて
腹立たしく思ったり するだけだ…」

前作「星守る犬」の主人公と飼い犬・ハッピーを軸に、
ハッピーの双子の弟や、主人公が旅の途中で出会った
人物のその後などを描くオムニバス短編集。

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前作のレビューはこちら

前作の、刃物をつきつけるような救いのなさはなりを
ひそめ、ウェルメイドでシンプルで「泣ける」物語の
体裁に。前作にがつんとやられた私は、食い足りなさ
を感じながら読み進めました。

「ああ、前作が売れたから、今作は一般受けする
方向性にシフトチェンジしたんだな」と。

が、読み進めるにつれて感想は変わりました。

前作で描かれているのは「絆」。
本作で描かれているのは「輪」。

失意のうちに死んでいったハッピーと飼い主、
その物語は消えないけれど、その外にあるもっと
大きな物語をこの作品は描いています。
それは、前作に救いを与える、なんてありきたりの
ものではなく、救いのなさも含めて容認するような。

台詞がいいです。
いい台詞がたくさんあります。
中でも、冒頭に挙げた台詞に揺さぶられました。

もちろん、相変わらず絵柄はほんわかと柔らかく、
犬と子どもが可愛いです。

絵柄が嫌いでなければ、前作と併せて読むことを
おすすめします。

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