自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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12歳だった。秀才でおしゃれで何もかも飛びぬけてた潤、
太っちょでいやしんぼだけど憎めない厚介、最近ぐんぐん
美少女になっていく小春、そして一番普通の子、呼人。

だけど、12歳を境にそれは変わった。
呼人は12歳で成長しなくなった、身体も心も。
そして、死から呼人を守る不思議な力。
呼人は自分の出生の秘密を自ら追いはじめる。

不老不死になるとはどういうことか。
大人にならないというのはどういうことか。
1985年から2010年までを12歳のまま生きた少年の物語。

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題名に心惹かれて手に取り、目次に目を奪われて購入
しました。だって、

第一章 一九八五年 十二歳
第二章 一九九二年 十二歳
第三章 一九九九年 十二歳
第四章 二〇〇五年 十二歳
第五章 二〇一〇年 十二歳
エピローグ

ですよ。めっちゃ気になるでしょ!

で、面白かったです。

冒頭は「スタンド・バイ・ミー」的な四人の夏休みが
展開しますが、それは本当に冒頭だけ。四者四様の
波乱万丈の人生が始まり、日航機墜落事件やノドン
ミサイルなど、世相を絡めながら物語が展開します。
世相を絡め、ているかと思いきやちょこちょこ創作が
混じっていたりして、ちょっとしたパラレルワールドな
気分。

で、この作品、1999年に出版されているんですね。
だから第四章と第五章は完全に想像で書かれている
んですが、これが、参った。

3月11日より前だったら、「荒唐無稽だな」で片付けた
かもしれないストーリー展開なんですが、…参った。

今読む意味がある作品だと思います。

あと面白いのが、呼人がただ年を取らないだけでなく、
精神的にも知能の上でも12歳のままという設定です。
ここが「名探偵コナン」的SFとは大きく違う点です。
たとえば恋愛感情も大人のそれとは違うし、世間から
化け物扱いされても、そこは大人とは違う傷つき方を
するわけです。このあたりの掘り下げ方はなかなか
面白いし、そんな呼人を両親や友人たちがどう扱うか
の描き方も良いです。

クライマックスからエピローグにかけてはかなり力技
ですが、読後感は爽やか。ハリウッド大作を楽しめる
寛容なSF好きさんならおすすめです。

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