自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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「星を見て暮らすために下記住所へ引っ越しました。」

近所でも評判のエリート・久義にーちゃんが突然会社を
辞めて移り住んだのは、蓼子(りょうこ)の家から片道
9時間もかかる山の中。家出ついでに久義にーちゃんの
新居まで遊びに行ってみた蓼子だが、「やりたいこと」に
打ち込む久義にーちゃんの姿を見て心が揺れる…。

やりたいことって、やるべきことって、大人になるって、
どういうことだろう。優しくて魅力的な大人たちに囲まれた
少女・蓼子の青春を描く連作短編集。

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久々に読み返してみましたら、なんともまあふわふわと
現実感のないお話で、田舎の農家を改造した資料館に
オーナー含めて従業員3人って人件費どうなってるの、
蓼子も大学卒業したら来るっていうけど仕事どうするの、
っていうか大学出る必要あるの、蓼子の目指す暮らしに
おいて。と、大人のツッコミがばしばし入るお話…
なのですが。

それがよいんです、そこがよいんです。
ディテールでふわふわと夢を見させて大事なメッセージ
を10代の心にばしっと届ける、それが少女漫画ですもの。

二話目から登場する夏目というキャラクターが、悩める
中高生の目から鱗をばりばりひっぺがす名台詞を連発
します。曰く、

「(やりたいことが)まだ見つかっていないとゆーことは
 これから見つけるとゆー楽しみがあるということじゃ
 ないか」

「自慢されるにしろ怒られるにしろ それは親の価値観
 で行われていることだろう
 そんなもん子供自信には関係ないぞ」

「(好きな人の好きなところについて)
 自分のものさしで自分をはかるところだ
 世の中 他人のものさしで自分をはかるやつばかり
 だからな」

夢のある設定で読者の心をほぐしておいて、こういう
台詞でメッセージをすとーんと届ける。見事です。

今の私には確かに甘すぎる夢物語ですが、主人公と
同じ年ごろの女の子が将来に迷っていたらプレゼント
したい、そんな一冊です。

つまり、正しい少女漫画です。

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