自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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トンデモ精神科医・伊良部シリーズ第3弾。
野球界の大物、IT業界の新星、宝塚出身大御所女優、
そして東京の果てにある小さな島。
伊良部のトンデモ治療は留まるところを知らない!

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4作品の並べ方が上手過ぎる!
短編集は音楽アルバムと一緒で、並べ方も作品のうち
なのだなあと改めて思いました。

閉所恐怖症、その実死ぬのが怖い野球界の大物は、
明らかにナベ〇ネがモデル。
ひらがな健忘症のIT業界の新星はホ〇エモン。
えーっ過激だなあ、こんなに書いちゃっていいの、と
げらげらひやひやさせます。
ほとんどゴシップ誌のノリですね。

3作品目の宝塚出身の大女優には特にモデルなし、
だと思います。個人名を挙げている読者もいるよう
だけど、明らかにこの人、というほどではないです。
誰でもはっきり人物像が思い描きやすい前2作品に
比べてちょっとパンチが弱いのですが、そのぶん
要所要所の毒は強い感じ。ラストシーンの歌詞
なんてぶっ飛びすぎです。
「平和だね 他にやることないのかよ」って言われ
ちゃったら、女としては「ぎゃふん」ですよ。

で、ラストの「町長選挙」。浅田次郎「きんぴか」並み、
荻原浩「仲良し小鳩組」並みの下品と露悪で、小さな
島のありえないくらい露骨で汚い選挙戦争を描く…
と思いきや。まさかクライマックスでそう来るとは!
まさか「伊良部」シリーズで泣かされるとは!

全体的に、シリーズで一番趣味が悪く、シリーズで
一番パンチが効いています。ということは好き嫌いが
分かれる作品ということでもあるんでしょうけど、
「きんぴか」「仲良し小鳩組」が好きなら楽しく読める
と思います。

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