自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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OLのチエには5人の彼氏がいる。若くて可愛い大学生、
バツイチの頼れる同業者、道楽者のボンボン、美容院
経営の渋い50代、そしてダメ人間だけど一緒にいて楽な
パン工場工員。

スケジュールと用向きに合わせて彼氏たちを使い分け、
「限りある人生を有意義に過ごす」のがチエのモットー
だったのだが、親友の結婚をきっかけに5人を査定して
ふるいにかけようと考える…。

映画公式サイト

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あらすじを読む限りでは全くリアリティもなく共感も
できなさそうな主人公のチエが、妙にリアルで、変に
共感できて、やたらめったらチャーミング!冒頭で5人
の彼氏との関係、どころか、それ以外の男性とも恋愛
未満のアレコレ、が矢継ぎ早に描かれるのですが、
それぞれの男性といるときのチエ、いや吉高由里子さん
があまりに可愛くて綺麗で蟲惑的でキラキラしてて、
「5股以上」状態が全然気にならないのです。

まあ、それだけだったら、主演女優がやたらキュートな
ハチャメチャラブコメ、という、ハリウッドにいくらでも
ありそうな映画になっちゃうと思うのですが…

主人公だけじゃないんです。出てくるキャラクターほぼ
全員、「こんな奴いねえよ!」の線をぎりぎり越えない
変人ぶりで、なのにその変人ぶりが気にならないほどの
魅力にあふれています。1、2シーンしか出てこない
ような脇役でさえ、ですよ。

その最たるものが、彼氏その5・タクミ。太っててブサ
イクで(すいません)臭くて頭悪くて低所得で自己中で
盗癖まであるという徹底したダメ人間っぷり。普通に
考えたら、「なんでモテモテの主人公がこんなのと付き
合ってるの?」となりそうなんですが、ぎりぎりのとこで
なんだか憎めない、なんだか好きになっちゃう。

なぜかといえば、脚本、演出、俳優、すべてが揃いに
揃っているから、なんでしょうけど、そういうのどうでも
いいです。この魅力的な人たちに夢中になって107分を
過ごせばそれでいい、という映画です。

私が特に好きなのは、チエがパン工場そばの子どもたちと
話すシーン。ああっ、でもその前の、喫茶店でチエが
張り込みしてるシーンの日雇いっぽい労働者たちも好き
なんだよなー。あっでもタクミが雨の中でナンパする
女の人たちもいいし…って、そんな感じです。みんな、
このシーンにしか出てこない人たちなのに、すっごくいい。

あと、5股してる関係で、いろんな家での食事シーンが
出てくるんですが、テーブルに並んだお酒や料理の違い
が面白かったです。「あ、この家は金麦なんだ」とか。

「ハピネス」「リトル・ミス・サンシャイン」が好きな
方にはおすすめ。あと、鼻すじにくしゃっとしわを寄せて
笑う女の子が好きな方に。

まだまだ劇場で観られますよー。

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