自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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行ってきました、「新宿コントレックス Vol.0」。
おもしろかった!
チケット1,000円は安すぎるくらいです。

以下、分かりやすさのために、失礼を承知で既存の
お笑いコンビに例えることをお許しください。

トップ、アガリスクエンターテイメント
二人の俳優の持ち味の対比とテキストの面白さで見せる
正統派コント。
一人は葬式について話し、もう一人は結婚式について
話しているのになぜか話が噛み合ってしまう「アンジャッ
シュ」方式や、あるゲームに賭ける二人の男の一生を
ショートコントのシークエンスで見せる「ラーメンズ」方式、
いわゆる「頭のいい笑い」に属する台本を、小道具や
演出でわかりやすさを補い、演劇好き・お笑い好き・
どちらでもない人、誰でも楽しめる間口の広さを心がけて
いるのが好印象。
俳優二人も達者で、この二人が出演する本公演が観たい
と思いました。できれば割とシリアスなやつ。

2番手、トリコロールケーキ
脚本とは無関係に全員が浴衣、だけど所作が気になる
ことはほとんどなく、非現実感がいい具合に強調される、
演出のアイディアとそれを実現する俳優陣にまず好印象。
一人の俳優がシリアスとコメディの間を行ったり来たり、
或いは全員がヒューマンドラマを演じているのに一人だけ
素のテンション、など、ジャンルに対するパスティーシュと
演技の質感の違いで笑わせる、「君の席」っぽい感じの
演劇コント。俳優の演技がもうちょっと振り切れてても
よかったなあと思いましたが、テキストが良いので、
「振り切れてたらこうだろう」という想像込みで笑えました。
アガリスクとは逆に、もうちょっとコントが観たい感じ。

3番手、黒薔薇少女地獄
唯一、持ち時間いっぱい使って長尺のコントというか短編
芝居というか、そういう構成で持ってきていて、それが実に
「トリ」らしい作品で、3団体をこの順番で並べた主宰にも
拍手。
明かりがついた瞬間、長い前髪、バンダナ、シャツインの
ケミカルジーンズにデイパックという記号的なまでのオタク
ファッションで佇む俳優。客席から思わずといった感じで
「気持ち悪い…」との声が漏れ、我慢していた他の観客が
さざなみのようにくすくす笑い出す、既に演出家と俳優の
思うツボ。「銀河鉄道999」そのままのストーリーにゴスロリ
とアングラとアニメのパロディを山ほど盛り込んで、一緒に
行った38歳俳優曰く、「意図的な古さが最高」。
お笑いコンビに例えるよりも、島本和彦の漫画に例えたい、
ハイテンションでハイスピードで無駄に美しく切なく、その
美しさも切なさもあっさり自分で踏みにじるのでまた観客が
笑う、というコント。何より、作・演出がこの作品を本当に
好きで好きで書いて演出しているのが伝わってきて、コント
でも演劇でもパフォーマンスでもいいから、もっとなんか
観たいぞ、と思いました。

残念ながら一夜限りの公演だったのですが、既に「新宿
コントレックス Vol.1」が予定されているそうで、次回が
楽しみです。どうもシアター・ミラクルでやるのが前提の
ようなんですが、たまにはライブハウスなどでワンドリンク
つきでやってみてほしい企画です。

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