自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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美人なのにスタイル抜群なのになんだか生きづらそうな
茨田(いばらだ)さん。彼女と彼女の周りの人々を描いた
連作短編集。

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茨田さんは「美人なのに」生きづらいんじゃなくて、
「美人だから」生きづらい人。
「美人で愛想が悪いから」生きづらい人。

ところが、第1話の度上さんは「可愛くて愛想がいい
から」生きづらい人だし、第4話の石田さんは「美人で
愛想の良さを使い分けられるから」生きづらい人だし、
第2話の平良さんは「美人じゃないから」生きづらい人
だし。

つまり「美人の生きづらさ」の話ではないんです。で、
「女は生きづらい」って話でもない。男性キャラクター
も結構生きづらそう。

描かれてるのは「空気を読む」こと。相手との空気や
距離を測れなかったり、測り切れなかったり、測っちゃ
いけないとこで測ったり、して、失敗して、傷つけたり
傷ついたり。もういいやって測るの放棄したり。

ああ、刺さる。

第2話が好きです。メイクも服も全力の橋さんを「自分
にはできない」と距離を置いて見ている平良さん、でも
「できない」って、尊敬だったり、軽蔑だったり、どこか
妬みだったり羨望だったり。で、100%本気で褒めてる
つもりのときに、橋さんに言われるわけです。

「平良さんてさあ あたしのこと ちょっとバカにしてる
よね」

全力で、「そんなことない、どうしてあたしごときが」と
卑屈さまで丸出しにして否定する平良さんに橋さん、

「じゃーなんで 「自分は絶対そんなことしませんよ」
的なとこばっか注目してほめて来ようとすんのお?」

「いいと思うんならフツー自分もやるんじゃない?」

で、

「気にしないでえ平良さん あたしこういうの慣れてる
から~」

もう刺さる刺さる。

でも、登場人物が基本的にみんな善意の人なのと、
「空気読むとか関係なく、ちゃんと善意なら伝わるよ」
っていう展開なので、読後感は良いのです。

つうか、平良さんが橋さんにやってるみたいなこと
やってたな…反省。

漫画としてはあまり達者ではなく、誰がしゃべってるか
分からない台詞があったり、展開がちょっとごちゃつい
たりするので、普段あまり漫画を読まない人にはおす
すめできませんが、漫画好きで人づきあいが苦手な
人(まあ、漫画好きは大体そうですよね・・・)にはとても
おすすめです。

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