自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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かつて誰もが認める美人だった姉は母の死ををきっかけに
醜く肥って知性すら失った。そんな姉を蔑みながら面倒を
見る妹だったが、二人をさらなる不幸が襲い…(「贅肉」)

大学時代の仲良し四人組がそのまま二組の夫婦になり
幸せな家庭を築いた。ところが片方の妻が、夫の登山
ナイフに血がついているのを発見したところから、もう
片方の夫婦の関係までががたがたと崩れ始める…。
(「ねじれた偶像」)

近所に住む女性に片思いした青年。彼女の出したゴミを
漁ったり噂話を聞きかじったりして彼女の情報を手にし、
好きな刑事ドラマの主人公を気取って名探偵ふうに彼女
に話しかけるのだが…(「一人芝居」)

男はセクハラ疑惑で会社を辞めさせられ、女というもの
への怒りに燃えていた。故郷へ一時帰省する途中に
見知らぬ女に八つ当たりのいたずらを仕掛けたが…。
(「誤解を生む法則」)

一時住まいの福祉施設から退去を迫られている老婆が
ふとしたことから見知らぬ老婆の家に同居する。二人は
一見うまくやっていたが…(「どうにかなる」)

ほんの少し踏み外した道が転がり落ちる崖につながって
いた、ぞくりとする短編5編。

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思わぬ展開が楽しすぎる短編集。

「贅肉」では元・美人の姉に対する妹の愛憎入り混じった
心理を描く、かと思いきや、結末が…。

「ねじれた偶像」、二組のカップルの片方に殺人疑惑、と
なればオチはある程度想像がつくのですけど、そこに至る
までの思わぬ急カーブが…。

「一人芝居」、生ゴミを漁る青年の描写が本当に気持ち悪
くて、探偵気取りで女性に話しかける様子がもう本っ当に
気持ち悪くて、このまま自覚のない気持ち悪さで暴走して
捕まるのかと思いきや、えっ、そっち!?

「誤解を生む法則」、セクハラの濡れ衣を着せられた男、
と思いきや、いやこれ自覚ないだけで思いっきりセクハラ
だよね、あー「一人芝居」に続き主人公の気持ち悪さで
押すと見せかけて実は事件に別の側面が…えっ!?
今度はそっち!?

「どうにかなる」、同居を始めた老婆二人の軋轢が、とか、
お金を巡ってどうこう、とか、事件が起きる展開を想像して
いたのですが…事件が起きないという怖さ。

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