自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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忙しい夫、働きながら家事もこなす妻、よい意味での
放任でなかなかの独立独歩に育った息子、そして
敷地内の別棟、「スープの冷めない距離」で暮らす
夫の両親。

理想的な生活は、両親の老化をきっかけに、外からも
内からも崩れていく。

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もはや古典といっていいほどのベストセラーなのに
読んでませんでした。読んでよかった。

上手いの一言です、構成も文章も。特に、エピソード
の中で登場人物から登場人物へ視点が切り替わる
のがとても自然で、誰に感情移入するというより、
いつの間にかすべての登場人物の気持ちで読んで
いる、物語を体験させられているんです。

在宅介護の話でありながら、介護しながら自分自身
の老いだとか日本という国の老いに気づいていくと
いう話なので、介護に縁のない方でも引き込まれて
読めるはず、っていうか、引き込まれるかどうかで、
若いかどうかがジャッジされるかもー。私はちょっと
親の介護とか視野に入れ始める年代なので、そして
同年代が色々と身体の不調を訴え始めているので、
かなりしっくり来ました。

昭和47年、私が生まれる前の作品ですが、物価が
出てこないせいかそもそも中高年の登場人物が多い
せいか、あまり時代のギャップを感じずに読めました。
前に「この町のひと」を読んだときはそこで苦労した
んですよね。まあ、あちらは質屋の話なので仕方が
ないんですが。

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