自主映画や小劇場を中心に活動する俳優・外山弥生の記録です。
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うちのばあちゃんは、ボケてない。
明らかにボケちゃってる母をなんとかボケてない
ふりで押し通そうと奮闘する息子と、その元・嫁。
二人の離婚で独立を強いられた子供たちと、
息子の姉=おばあちゃんの娘夫婦も加わって、
事態は大混乱…。(「ファミリーコンフューザー」)

50代男性が孤独死した現場を片づけに来た清掃
業者と、雇い主の不動産屋から派遣された若手
営業マン。初めは清掃業者たちの不謹慎さに翻弄
されるばかりの営業マンだが、ふとしたことから、
男性が残した謎の手記が見つかり…。
(「無縁バター」)

公式サイト

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コント寄りで、だから深い人間ドラマに期待しちゃ
いけない、でも、だからこそ安心して笑えるコメディ、
なのですけども。

「ファミリーコンフューザー」の「おばあちゃん」役を
演じる大久保千晴さんがすごいです。MU「5分間
だけあげる」で、気弱そうに見えて子どもは虐待
してるし夫の幼馴染と不倫してる、っていうひどい
女をさらりと演じてましたが、今回もすごい!
リアルなおばあちゃんらしさとかは追求してないの
ですが、それでもちゃんとおばあちゃん。序盤から
目につく非常にコント的な演出があるのですが、
そして、クライマックスでその演出の必然性が
明かされるのですが、と言っても別にその演出が
なくても成り立つというかないほうが「演劇として
レベルが高い」みたいな評価を受けそうなのです、
が、だがしかし、大久保さんのその瞬間の表情と
あいまって、「いやこの演出しか正解はないだろ!」
みたいな、ものすごい緊迫した空気が生まれるの
です。なんつうか、その場だけ、その状況だけで
生まれる表情ではないのです、あれは。「老人」
というものが背負う様々なものがあそこで一気に
吹き出したような。

本役があまりにハマってるので、チラシは若干
残念。チラシより本役のほうが絶対いいです。

「無縁バター」のほうはさらに荒唐無稽なコメディ
ですが、劇団員二人の息の合った掛け合いが
観ているだけで楽しくてこれはこれで。風琴工房
のワークショップでご一緒した菊地奈緒さんが
思いがけず出演してらして、彼女の「その役らしさ」
が確実に物語の「ありそうっぽさ」を底上げして
いたりして、実質プロデュース公演である公演の
あるべき姿を観た気がしました。

短編2作品、どちらも楽しめます。予約すれば
2000円という値段も手が届きやすいし、週末に
何か面白いもの観たいな~という方はぜひ。
月曜日まで。



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